アートのある暮らし

3人のヴィーナスでアート左脳を活性化!

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こんにちは、インテリアコーディネーターの住吉さやかです。今日はアートの『教養的側面』について書きます。アートは『右脳(感性)』と『左脳(理論)』の両方を活性化してくれる一石二鳥な存在!私がアートのある暮らしをおすすめしたい理由の一つです。

この本をご存知でしょうか。2018年12月のAmazonランキングでは西洋美術史のカテゴリーで10位、けっこう売れてます。細かいウンチクは少なく、美術史の大きな流れがわかるようになっていて『こういうのが欲しかった!』と嬉しくなる内容です。

美術史って退屈そうですか?今日は私自身が美術史の面白さを感じた『3人のヴィーナス』をご紹介します。

愛と美の女神ヴィーナス

まずはルネサンス時代に描かれたヴィーナスです。ヴィーナスはローマ神話に出てくる愛と美の女神で、それまでは半裸で描かれていました。男性の裸体は美の表現として古代ギリシャ時代からOKでしたが、女性の裸はいかん、という価値観の時代に、全裸のこの作品は革命的でした。

ジョルジョーネ『眠れるヴィーナス』(1510年頃)アルテ・マイスター絵画館(ドレスデン)

ルネサンス時代は遠近法や陰影の表現など、絵画のレベルが一気に写真レベルに達した時代です。この『眠れるヴィーナス』も肌や布の質感、特に陰影を表現するグラデーションが完璧で、遠近感もごく自然に表現されています。

官能的なリアルヴィーナス

『眠れるヴィーナス』の20数年後にヴェネツィアで描かれたヴィーナスは、構図はほとんど同じですが、とっても官能的で神話の女神というよりもリアルな女性のようです。それもそのはず。当時のヴェネツィアは高級娼婦が多くいた享楽的な都でした。

ティツィアーノ・ヴェチェッリオ『ウルビーノのヴィーナス』(1538年頃)ウフィツィ美術館(フィレンツェ)

この絵の面白さは、お手伝いさんや手に持った花、足元の犬などから考えて明らかに娼婦を描いているのに「ジョルジョーネの『眠れるヴィーナス』と同じ構図だから女神です」と言い張っているところ。元ネタを知らないとただの官能的な絵にしか見えませんが、ギリギリ女神ということになっています。

挑発的!なマネのオランピア

『ウルビーノのヴィーナス』から月日は流れ、印象派が生まれる直前1865年のパリでサロンに出品されたのがマネの『オランピア』です。構図は2つのヴィーナスにそっくりですが、名前がヴィーナスではなく当時娼婦がよく使っていた源氏名である『オランピア』って、ストレートすぎ。

エドゥアール・マネ『オランピア』(1863年)オルセー美術館(パリ)

これまでギリギリ女神だった『ウルビーノのヴィーナス』を同じ構図で完璧に現代の娼婦として描いてしまったこの作品は、当時かなり批判されていたようですが、サロンに入選しているところを見ると、面白がっている人も多かったのではないでしょうか。

それもこれも『ウルビーノのヴィーナス』を知っていてこそです。メイドさんを黒人に、犬を猫に変えたマネの意図も、元ネタを知っていればより楽しめますよね。

マネは浮世絵の影響を受けていました。この絵はわざと奥行き感のない平面的な表現で描かれています。ルネサンス以降ずっと続いてきた美の価値観を否定し、新しい表現を模索していたのです。

アートは進化し続ける

アートとは常に新しい表現、自分だけの作品を追い求め、進化しています。ジョルジョーネが最初に『眠れるヴィーナス』を描いた時、それはとてもセンセーショナルな出来事でしたが、時代とともにそれが『古典』になっていくのです。

だからティツィアーノは娼婦を女神として描き、マネはそれを平面的な絵に置き換えて見せました。モネは絵の具を混ぜないで描き、ピカソは一つの平面に複数の視点を入れて描きました。過去を知らなかったら、ピカソなんてただのラクガキにしか見えません(私の場合)。

簡単に美術の流れを知っておくことで、感性だけで鑑賞するよりも、より深く作品を理解し、絵の上手下手や好き嫌い以上のものを感じることができます。もしかすると、美術館で名画を見ても退屈なのは、感性だけで理解しようとしていたから、かも?

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