コーディネートのアイデア

これもペルシャ絨毯?GABBEHの魅力に迫る

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これもペルシャ絨毯?GABBEHの魅力に迫る

出典:www.sashiko.co.jp

 

こんばんは、今日はラグのお話です。ラグはインテリアの重要アイテムですが、必要なの?と思っている人や、どうやって選べば良いかわからない人も多いようなので、機能・デザインの両面からラグについて考えたいと思います。

 

フローリングはクリーン、という迷信

日本人はフローリングが大好きです。理由は、カーペットやタイルなどの床材に比べ昔からなじみ深いことや、靴を脱いで生活するスタイルなので素足で触れたときの感触を重視する点、そしてホコリが少なくクリーンというイメージがある事も挙げられると思います。逆に、カーペットはホコリっぽく、アレルゲンが多いというイメージで敬遠する人がおおいのでは?

しかし、どんな床材でも掃除をしないと不潔ですし、きちんと掃除していればキレイです。カーペットだけがアレルゲンの巣窟なのではありません。そして、同じホコリの量であれば、フローリングよりもカーペットの方が、ホコリが舞い上がる量は1/10程度だとする実験結果があります。ホコリが舞い上がるのは床から30cm程度ですので、大人にとってはほとんど影響ありませんが、小さいお子さんが遊ぶ場所にはカーペット(ラグ)を敷くことで、空気がクリーンになります。

 

一年中使えるウールのラグ

ラグの素材はいろいろです。合成繊維であるナイロン、ポリエステル、アクリル、ポリプロピレンや、天然素材のウール、シルクなど。中でも一年中気持ち良く使えるのはウールです。『ウールの7不思議』を知ってますか?ウールは①吸音性、②染色性、③吸湿性、④汚れにくく汚れを落としやすい、⑤難燃性、⑥クッション性、⑦保温性に優れた性能があり、暑い夏には湿度を吸って毛はしっとりし、乾燥した冬にはふんわりと暖かな肌触りになるのです。もちろん、冬と夏でインテリアの素材を変えて楽しみたい方は、麻のざっくりしたラグに取り替えても素敵です。

 

100%天然素材のラグ “GABBEH” が大人気

GABBEH(ギャッベ/ギャべ)とは、イランのカシュカイ族による、ウール100%、草木染め、手紡ぎ手織りによる一点ものの絨毯(ラグ)です。イラン製なので、ペルシャ絨毯の一種という扱いですが、そのデザインは全くの別物。遊牧民であるカシュカイ族が、暑さ寒さやサソリなどの外敵から身を守るためのもので、毛足が長くて厚みがあり、草木染めならではのナチュラルな色合いは、木質感のあるインテリアにとてもよく合うので、日本でも大人気ですね。デザインは図案がなく、絨毯を織る若い娘さん達の感性で即興で織り上げているので、全て一点もの。鹿や木などのかわいいモチーフにキュンとします。

これもペルシャ絨毯?GABBEHの魅力に迫る

色がミックスされて楽しい!草木染めの落ち着いたトーンなので、うるさくなりません。
出典:gabbeh.jp

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シンプルな単色ものは、大人の空間に似合います。赤ならウォルナット系の家具との相性も◎ 
出典:gabbeh.jp

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たっぷりの厚みで、ふかふかと気持ちよく座れます。床暖房との相性も良いです。 
出典:gabbeh.jp

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キャンパスに絵を描くように織られたものは、まるでアートです。 
出典:gabbeh.co.jp

かわいい!わたしも今欲しいものランキング上位に、ギャッベ入っています。お値段は、リビングで使う約200×140cmのサイズで20〜30万円程度。高いですか?もちろん安いものではありませんが、良いものを長く使うと考えれば、金額も妥当だと思います。

 

一生もののラグはメンテナンスしながら使う

ギャッベやペルシャ絨毯の長所として、100年使えるという話を聞く事があると思います。それは、敷きっぱなしで100年という意味ではなく定期的にメンテナンスをする事で長く使えるという意味です。具体的なメンテナンスは、日常的には掃除機をかけるだけで十分です。敷きっぱなしは良くないので、半年に一回ほど、裏返して陰干しをします。何かをこぼして部分的に汚してしまった場合は、すぐに堅く絞った濡れ付近でたたいてください。薄めた中性洗剤も使えます。そして5〜10年に一度は専門のクリーニングに出しましょう。専門の職人さんが水洗いし、毛足をごくごく薄く削り取ることで、買ったばかりの美しさを取り戻す事ができます。

 

オープンなL・D・Kの空間を引き締める

ここまでは機能面を重点的にご説明しましたので、次はデザイン的な効果について。これは、あれこれ説明するよりも、実例を見ると一目瞭然です。

これもペルシャ絨毯?GABBEHの魅力に迫る

出典:www.hm-kurashiki.jp

これもペルシャ絨毯?GABBEHの魅力に迫る

出典:sfc.jp

写真はハウスメーカーの展示場です。同じようにしっかりと家具が入っていますが、上の写真はソファの前にラグが無いので空間が少しぼんやりしているように感じませんか?それに比べて下の写真はラグ(ギャッベですね)が敷かれていて、空間が引き締まっています

最近は、リビングとダイニング、そしてキッチンが一体となって大空間のL・D・Kが主流です。しかし、ただ広いだけの空間というのは、実は落ち着きが感じにくく、居心地が良くないもの。そこにラグを敷く事で、空間が引き締まり、人が集まるスペースが生まれます。家具のレイアウトも人のコミュニケーションに大きく影響しますが、たったひとつのラグも、家族が集まるほっとする空間づくりに一役買ってくれるのです。

 

あっても無くても良いような扱いを受けがちなラグですが、重要性をお伝えできたでしょうか?選ぶ時は、ソファと一緒にコーディネートする事が一番大切です。家具屋さんにはラグもたくさんあるので、ソファの購入を決めたらラグも出してもらって、その場で敷き比べてみてください。もしくは、ラグだけ買う場合はソファ周りの写真を撮って、お店の人に見せて相談するのも良いですね。ぜひお気に入りの一枚を見つけてください。お読みいただき、ありがとうございました。

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