アートのある暮らし

ギャラリーツアーって何するの?

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こんにちは、インテリアコーディネーターの住吉です。今日は、前回に引き続き、5月30日と10月2日に開催した『アートライフスタイリスト2級特別講座』のご報告、ギャラリーツアー編です。この講座、5時間の座学を終えたあと、ギャラリーを3〜4件回るという、とっても充実したプログラムなのです。

ギャラリーツアーって具体的に何するの?と思う方もいると思うので、今日は写真とアンケートを交えながら、書いていきたいと思います。トップの写真はギャラリーツアーの下見で訪問した際の『Espace Louis Vuitton Tokyo』のインスタレーションの様子です。

ちなみに、毎回、訪問するギャラリーさんは入れ変わっています。1番の理由は、その時訪問可能なギャラリーを回っているため。展示の入れ替えなどでクローズすることもあるので、講座当日に展示を行なっているギャラリーさんを訪問しています。もうひとつは、表参道から青山のギャラリーを、約1時間半で効率的に回れるルートになるように調整しています。

ギャラリーツアーの目的

講座後にギャラリーツアーを実施している理由は、座学で学んだことを『実際に体験してほしい!』という思いからです。特に、アートは美術館で鑑賞するもの、と思っている方には、ギャラリーで売られているアートってこういうものなんだ!という気づきが多いと思います。

実物を見る事の大切さを実感しました。(S.I.さん)

また、講座の中でギャラリーで確認することや注意することなどをお伝えしますので、それを早速実践していただきたいという気持ちもあります。受講生の皆さん、しっかり実践してくださっていて、嬉しい限りです!

トレンドのアートを知る

ここ数年、日本のアートマーケットでもストリート系に人気が集まっていると感じています。(ブログでも何度か書いたかな?)アートフェアではそれほど感じませんでしたが、オークションと、2回のギャラリーツアーではその傾向を強く感じました。おそらく、有名なコレクターさんたちの影響が大きいと思います。

ギャラリーツアーって何するの?

作品にタイトルはなく、『Paintings of Painting』絵画のための絵画、というシリーズ。ギャラリストの飯島さん(一番左)のお話を伺いながらアートを鑑賞する受講生のみなさん。え、そういうことだったの?という気づきが面白かった!

10月に訪問した『MAHO KUBOTA GALLERY』では、スープストック会長の遠山 正道氏もコレクションしているという武田鉄平さんの個展が開催されていました。個展開始と同時に全ての作品がSOLDとなり、ウェイティングリストは増える一方、という大注目の作家さんです。

ギャラリーツアーって何するの?

ギャラリストの鈴木さん(左)から話を聞く受講生のみなさん。通常、違法であるグラフティ(街中へのらくがき)という表現方法を用いながら、アーティスト自身が暮らす奈良の街で、行政に許可をとって作品制作・公開を行なっているという興味深いエピソードを聞くと、さらに作品への興味が深まります。

5月に訪問した『EUKARYOTE』のhykrx(ヒャクラク)さんや『hpgrp GALLERY TOKYO』の八木秀人さんも、クラフティ系のアーティストさんでした。どのギャラリーさんも「たまたまです。」とおっしゃっていて、確かにその通りなのですが、確実に増えている。ギャラリーツアーでは今まさに旬なアーティストさんの作品を知ることができます。

ギャラリーツアーって何するの?

ギャラリーを飛び出して色々なイベントを企画・運営するギャラリストの坂井さん(中央のこっち向いてる男性)。八木さんの作品は、文字がベース担っているので、じっくり見れば(読めば?)見るほど面白い。

アーティストさんと話す

ギャラリーツアーでは、アーティストさんが在廊してくれていることもあります。『オリエアートギャラリー』では、漆作家の高橋悠眞さんが在廊してくれていました。ギャラリストさんから聞く話も面白いのですが、直接アーティストさんとお話しできる機会は少ないので、体験できた受講生はラッキーです!講座では、アーティストさん自身も作品を購入する理由のひとつになる、とお伝えしていて、そのことが少しでも実感してもらえたら嬉しいです。

作家さんの話を聞き、その熱意が伝わりました。いい経験でした(S.I.さん)

ギャラリーツアーって何するの?

右側の手を上げている男性が漆作家の高橋悠眞さん。変わり塗りという漆塗りの手法を用いた作品です。ご自身がお茶を勉強されているということもあり、アート作品を含めた『空間』の総合的な完成度を重視されるだけあって、住空間に馴染み、かつ上質な存在感のある作品でした。

自分だけでは出会えない作品との出会い

ギャラリーツアーで訪問するギャラリーは私が勝手に決めています(正確には、主催者と協会には承認を得ています)。受講生のみなさんは、全く興味のない作品を見せられる可能性もあるわけですが、その反対に、自分では行くことのないギャラリーで、偶然素敵なアートに出会う可能性もあるのです。

毎回、受講生の皆さんからはそういった感想がたくさん寄せられます。

知らなければ間違いなく素通りしてしまうところを訪れることができました。(K.O.さん)

自分だけでは行けない(探せない)ギャラリーを見学できて良かったです。(Y.N.さん)

ギャラリーツアーって何するの?

viod+』の田口和奈さんの個展。わたし、お恥ずかしながらギャラリストの杉原さん(手前の男性)の解説を聞くまでは、全くその作品の意味や価値に気づけませんでした。終わったあとはこの日の一番人気になっていました。

自由に感想を言いやすい

私は移動中、受講生の皆さんにアートの感想を伺いながら歩くようにしています。歩きながらだと、率直な感想が出て来やすい気がするためです。そうすると「〇〇の作品、私は嫌い(苦手、何が良いのはわからない)でした」というご意見がけっこう出てきます。これが私にとってものすごく楽しい瞬間!そしてギャラリーツアーの醍醐味だと思っています。

大人になると、アートに対して好き嫌いを表明するのってなんだか抵抗がありませんか?しかも、みんなが『素晴らしい』と言っている作品に対して、自分は好きじゃないということを言えますか?小学生の頃、ピカソの絵を見て「なにこれ、ヘタクソー」と言えていた頃が懐かしくないですか???

美術館に行くときは、そもそも好きなジャンルやアーティストの作品だから見に行くので、苦手な作品に出会う確率が低いと思います。しかも、美術館に展示されている=素晴らしいものに違いない、というバイアスもかかっている気がします。一方ギャラリーツアーでは、全く知らないアーティストの作品を半強制的に見ることになるので、嫌いなものは嫌い、苦手なものは苦手、と言いやすいんだと思います。(もちろんその逆で、今まで知らなかったけど、こんなに素敵な作品があるんだ〜!という感動もあります。)

アートってハードル高そう!と、興味がある一方でなんとなく敬遠している人こそ、この講座を受けてもらうと、自信がついちゃいますよ。次回は年明けの開催になりそうです。まだ日程は決まっていませんので、決まったらすぐに教えて欲しい!という方はcontactページからご連絡ください。ブログでも発表します。

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日時:2023年6月10日(土) 10:00〜18:00
場所:町田ひろ子アカデミー東京校(東京都港区北青山3-3-13 共和五番館4F)

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