家族が増えたことをきっかけに新居に引越しをしたクライアント、リビング・ダイニングと寝室の2部屋のコーディネートを行いました。限られた空間を快適に過ごすとともに、気に入ったものを飾るなどして個性を表現できる空間がご希望でした。
そこで、個性とリラックスが調和した「Calm & Cozy」な空間をご提案。一つ一つのアイテムにクセのあるものを選びつつ、抜け感を意識して組み合わせることで、住む人の手によって完成するインテリアを目指しました。
色を楽しむ空間に。賃貸でも壁紙を変えるとここまで変わる
このプロジェクトでは、壁紙を張り替えてフォーカルポイントを作っています。白い壁を殺風景に感じる場合、アート等で埋めるには限界がある場合も多いので、壁紙を張り替えて色を加えました。壁に凹凸があり、部分的に張り替えやすい形状だったというのもあります。賃貸の場合、原状回復が必要になりますので、事前に管理会社と相談しておくとスムーズです。基本的に退去時に元に戻せばOKですし、場合によってはそのままで良いと言ってくれる場合もあります。
空間に合わせた変形家具が、家族の中心を作る
リビング・ダイニングは広さはあっても使い方が悩ましい間取りでした。そこで、角が大きく丸くなっている二等辺三角形のダイニングテーブルをご提案。三人で家族で使うのにピッタリの形で、見た目も可愛く、お部屋のコンセプトにもピッタリハマりました。ご家族それぞれが好きな椅子を選び、木の色を合わせ、張り地の色に合わせてアートを選び、カラフルで楽しさがありつつ、まとまり感も感じられるように工夫しました。
飾るインテリアは引き算が重要。場所を決めて余白を残す
飾るのが好きな方は、あっちもこっちも飾りたくなってしまいますが、計画性も重要です。飾るものが目に入りやすい、汚れたり破損の危険がない場所をあらかじめ作っておいて、そこをいわば「床の間」のように、飾るだけの場所として使うのです。このプロジェクトではフォーカルポイントの壁にはアートを飾り、別の場所にお気に入りの小物を置く場所を設けることで、お部屋全体に気に入ったものを散りばめつつ、散漫な印象にならないようにしています。
要素が少ない寝室だからこそ、色選びにこだわって
寝室はリビングなどに比べてお部屋の要素が少ないので、気を抜くとのっぺりなりがちです。壁紙を変えるのは有効ですが、カーテン、クッション、アートなどに色を入れていくことで全体にまとまりが生まれます。今回はクライアントが希望したオレンジ色のブラケットライトを軸に、オレンジとブルーグリーンという対比のある色を使って空間をまとめています。色も雰囲気も、寝室のテーマにピッタリのアートが見つかったときは、とても嬉しかったです!



