実例

額装への愛を語ります

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こんにちは、インテリアコーディネーターの住吉です。トップの写真は昨年末に納品したプロジェクトのダイニング。カウンターの上、電話機の後ろにアートを飾っています。壁が少ない間取りだったので、アートを飾る壁があまりなかったということもありますが、これ実は電話機の配線のごちゃごちゃを隠す役割も。それはさておき、今日は額装のお話(1/2)です。

額装すると「それっぽく」なるよ

このブログに何度も書いている通り、私は額装がとにかく大好きです!語り出せば長くなるんですが、大学を出てグラフィックデザイナーをしていた頃から額縁の魅力に目覚めました。パッとしないものでも、額縁で囲むと「それっぽくなる」ことに気付いてしまったのです。

もう一つ、私は趣味で写真を撮っていて、学生の時は写真をパレパネ(糊のついた5mm厚くらいの発泡スチロールです)に貼って展示していました。社会人になって写真教室に通って、卒業制作としてグループ展をするときに、初めて自分の写真を額に入れたところ、思っていたよりも「それっぽく」なってびっくり!!!という経験も、今の額装好きにつながっていると思います。

額装の力を実感してもらうワークショップも、過去に実施しました。その時の様子はこちらのブログから

額装DIYワークショップ報告『お気に入りの一枚を飾ろう』
https://class-s.jp/workshop_report/

作品+額装=完成品

作品と額装を分けて考えたり、最近では額装=作品を邪魔するもの、みたいに思う人もいるようですが、私は真逆の考え方です。額装も含めてトータルで作品の価値、完成した姿だと思っています。

私のいう額装は、デコラティブな縁取りだけでなく、シンプルなものや、まるで壁に浮いているように掛ける仕組みなんかも含めて額装。そして額装と作品はセットですが、絶対にこの組み合わせじゃなきゃいけない!というものではなく、作品を飾る空間(インテリア)に合わせて、無限の組み合わせがあると思います。

なので、これもよく聞く話なのですが「作家さんが額装したものがベスト」みたいにガチガチに考えるのではなく、これから飾る空間に合わせて、好きに変えちゃってOKだと思っていますし、実際にしょっちゅう変えています。

例えば個展で見つけた作品が額装されていたとしたら、それはそのギャラリーに合わせた額装だったかもしれない。でも、家とギャラリーは違う空間なので、同じように飾ることがベストとは言えないんじゃないかな?と思っちゃいます。だったら、飾る人が飾る場所に合わせて、ふさわしい額装に変えたとしても、きっと作家さんは気を悪くしたりしないはずです。

額装のアイデアは美術館に

「でも、額装って難しそう」というご意見が今にも聞こえてきそうです。おそらく、難しいと感じるポイントは2つあると思います。まず一つは、デザインをどうするか。次に、どこに頼むのか。最初だからあんまりお金をかけたくないし、と思うとさらに悩みそうですね。

額縁のデザイン(色や素材、質感、形状などなど)について、私は美術館の展示を参考にしています。美術館の作品って額装されてたっけ?と思いました?ほぼ100%額装されています。でも、あんまり印象に残らないですよね。あくまでも作品が主役なので、それを邪魔しないようにさりげなく、でも作品の良さを最大限引き出すような額装がされていて、とても勉強になります。今は美術展は全て中止なので、1日も早い収束を願うばかりです。

プロに相談すると早い

ぼんやりとでも額装のイメージができたら、額装屋さんに作品を持っていくのが手っ取り早いのでおすすめです。相手はプロ、なんでも相談してしまいましょう!私も額装屋さんに行った時には(自分でイメージがあるんだけど、まずは)おすすめを聞くようにしています。特にマット幅は必ず相談しています。

初めて購入した作品を額装した時の様子はこちらから

アートのある暮らし<5>アートを額装しよう
https://class-s.jp/artlife5/

アートのある暮らし<6>アートに思いを込める
https://class-s.jp/artlife6/

注意点として、額装屋さんは『作品に対するベストの額装』を提案してくれるのですが、飾る空間についてはあまり質問されないので、飾りたい場所の写真(アップでなく、空間全体がわかるアングルで)があると、デザインの方向性を決めるきっかけが出来ておすすめです。

Before→After

実際の例として、先にご紹介した作品の額装の様子をご紹介します。最初はシンプルな額に入っていたのですが、空間に合わせてもう少し個性を出したかった。シンプルエレガントなインテリアに合わせて、奥様が好きなかわいい要素をほんのすこーしだけプラスしました。空間や所有者に合わせて額装をすることで、より『自分だけのアート』になってくれる気がします。

額装への愛を語ります

①ギャラリーでのビューイング時の写真。よく言えばシンプルでカジュアル、でもちょっと安っぽく感じたので、ギャラリーにお願いして作品だけ購入させてもらいました。

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②額装屋さんで額縁を選んでいる時の写真。ホワイトの少女な感じか、シルバーの大人っぽい感じか悩みました。作品と額縁の相性は、実際に合わせてみないとわからない!

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③結果的にシルバーに決定。マットを清潔感のあるホワイトにして、均整の取れた安心感と高級感のあるバランスに仕上げました。飾る場所は壁紙に地模様があったので、アートを引き立てるマットの効果は抜群。

額装への愛を語ります

 

額装をお願いしたのは、東のお洒落エリア蔵前にあるお洒落なお店

nabisアートフレームショップ
https://nabis-art.com/

 

ちなみにこの額装、サイズオーダーでお値段12,540円でした。高いと思うか、安いと思うかは人それぞれですが、高い!と思った方のために、次回は、額装をDIYする方法を伝授します。DIYと言っても、木を切って塗装して…とかではなく、ネットでオーダーする方法です。それほどお待たせしないつもりですので、ご期待ください。

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