こんばんは。今日は前回の続き、壁紙の選び方や空間がどのように見えるかについてまとめます。壁紙って本当にたくさんの種類があるので、気に入ったものがたくさんありすぎて選べない!と思う人も多いのではないでしょうか?色の心理的・視覚的効果を知って、部屋全体をどういうスタイルでまとめるのかを決めておくと、壁紙選びがぐっと楽になります。アクセントクロス選びだけでなく、インテリア選び全般を通して使える方法ですので、ぜひ参考にしてみてください。
その部屋でどんな気分になりたい?
最初に、いわゆるコンセプトを決めます。まずは簡単に「どんな気分になりたいか」を考えてみてはいかがでしょうか。楽しい気分になりたい、リラックスしたい、ワクワクしたい、お姫さま気分になりたい、など、言葉にして考えてみる事をおすすめします。私の場合、寝室は一日の疲れを癒し、明日へのエネルギーを充電する場所にしたいと思っていたので「優しく癒されたい」からスタートしました。
癒しの色、元気になる色、楽しくなる色
次は、決めたコンセプトに合う色を考えましょう。みなさん、色がイメージを持っているという事を経験的に知っていると思います。赤はエネルギッシュ、青はクール、ピンクは優しいなど、コンセプトに合う色の壁紙を選ぶ、と明確に決めておく事で、迷いがなくなり統一感のある空間になります。
私の「優しく癒されるベッドルーム」を叶えるために、壁紙は落ち着いた気分になれる柔らかいブルーを選びました。床が明るい色で、ドア類も全て白い部屋なので、アクセントクロス部分だけが重くならないように、明るい色で全体のトーンを揃えています。同じブルーでも、スカイブルーのように明るくさわやかな色やロイヤルブルーのように気品あるインパクトの強い色、ネイビーのように暗く落ち着いた色までバリエーションがあります。DIYで今あるお部屋に手を加える場合は、お部屋の床やドアの色、お手持ちの家具の色などとトーンを合わせる事で、統一感が生まれます。
なお、サンプルで色を確認する場合、小さいサンプルは色が濃く見えるので壁一面に貼った場合、色が薄く感じるという事を覚えておきましょう。なるべく大きなサンプルで、太陽光とお部屋の照明と同じ色温度(色温度の話はこちらを参考にしてください)の両方で確認すると、イメージ通りに仕上がるはずです。
部屋が広く、天井が高く感じる!
色によって空間の感じ方も変わります。赤やオレンジなどの暖色系は色が迫ってくるように見えるため、部屋は狭く感じます。ブルーやグリーンなどの寒色系は後退色なので、壁が実際よりも奥にあるように見えるため、部屋が広く感じます。
実際、壁紙をブルーにしてから、狭かった寝室が少しだけ広く感じるようになりました。また、ベッドに横になった時に天井がとても高く見えるようにもなりました。天井は今まで通り白い壁紙のままなのですが、壁と天井の面の違いが強調される事で、天井が高く見えるようになったのだと思います。空間にはメリハリが大切だと、改めて実感しました。
色数を抑えると、一気にこなれた印象に
コンセプトを決めて壁紙の色を選んだら、お部屋の中のアイテムも同じ色でそろえてみましょう。白、グレー、ベージュ、ブラウンなど、お部屋のベースになる色を除いて、アクセントカラーを2色、もしくは3色までに抑えると、洗練された印象になります。お部屋の中に色が少ない場合は、クッションや壁のアート・カレンダー、フォトフレームなどの小物に色を入れるのが簡単です。
既にお部屋にいろいろな色があふれている場合は、アクセントカラー以外のものを一度隠してみてください。色数を抑える事の効果を実感できると思います。ソファやラグ、カーテンなど気軽に買い替えられないものに既に印象的な色を使っている場合、その色をもとに壁紙の色を決めるのも手ですね。
私の「優しく癒されるベッドルーム」も、壁紙に合わせてクッションもブルー系(リラックス効果のあるグリーンの要素も持っているターコイズブルー)をチョイス。そして、優しさを感じさせるピンクを少しだけ入れて引き締めています。ピンクの面積は大きくないですが、クッションだけでなく、ベッド下のラグとアートフラワーにもリピートさせることでなじませています。
いかがでしたか?アクセントウォールを主役にしたお部屋のコーディネート、実はとても簡単です。お気に入りの壁紙のある部屋で過ごす、豊かで幸せな時間。家に帰るのが楽しくなって、お部屋の片付けや掃除にも気合いが入るし、きれいになった部屋には、お友達を呼びたくなりますよね。壁紙を変える事で、ライフスタイルまで変えてしまう、と言ったら大げさでしょうか?私は、インテリアにはそれほどのパワーがあると信じています。今日もお読みいただきありがとうございました。