インテリアコーディネーターの住吉さやかです。以前のブログでベッドルームを中心にご紹介したさいたま市のお客様T様邸に、カメラマンさんと一緒に完成写真を撮影に行ってきました!窓の外には納品時は咲いていなかった桜が満開!撮影後は美味しいコーヒーとお菓子をご馳走になり、いつまでもお話ししていたい気分でした。
ダイニングとリビングの繋がりを大事にしたレイアウト
横に広いLDKに一体感が生まれるように、ソファで空間を分断しないレイアウトにしました。窓側にソファを置くことで、キッチンとダイニング、リビングが三角形に繋がります。そこまではすぐに決まったのですが、悩ましかったのがテレビの位置。テレビを壁掛けにして、向きも変えられるようにすることで、快適なレイアウトになりました。
ソファの横に置いたラウンジチェアは、LDKのアクセントカラーのグリーンを大胆に使いました。お部屋に入ってきたときのフォーカルポイントの役目も果たしています。ダイニングのチェアもフォレストグリーン。しかもトレンドのベルベットが上質かつチャーミングな絶妙のバランスです。オットマンは、ソファとセットのものは大きすぎたので、デザインの合う小さいサイズのものを探して組み合わせています。
ダイニングテーブルを明るく照らすペンダント
ダイニングテーブルはそれほど大きい必要はない、ということでしたので、エクステンションタイプをご提案しました。結果、普段から伸ばしてお使いとのこと。これだけ広い空間であれば、そうですよね!テーブルランナーやコーナーに置いたランプも合わせてご提案いたしました。
ダイニングをゆったりと置こうとした時に困ったのは、照明の位置でした。元々の位置では、通常のダクトレールでは十数センチですがずれた位置にしかつけられないのです。単純に照明を変えたいだけ!という時に、この問題に何度も直面していたのですが、今回は腕の良くて柔軟に対応してくださる電気屋さんと、ほとんどクロスに跡がついていない状態が重なって、理想に近い形で位置を変更できました!
元々の埋め込みシーリングを潰して、ダウンライト穴を隠すプレートで塞いでいます!目立たなくってGOOD〜〜〜★(みんな真似していいよ!)
オリジナルヘッドボードとスプレッド&クッションで夢のベッドルームに
大きいベッドは搬入搬出が大変なので、お客様のご要望でシングルよりひとまわりスリムなベッドを2つ並べてしっかりと固定し、クイーンサイズのベッドに仕上げました。寝室で注目していただきたいのはオリジナルのヘッドボードです。ボタン留めと、クールな色合いがベストバランス!もちろんサイズぴったりで、家具屋さんの知恵が詰まった大満足の仕上がりになりました。
シーツは肌に優しい糸で織られた肌触りの良いもので、優しいピンクベージュ、ベッドスプレッドとクッションは全てオリジナル。ここまで拘らせていただいたおかげで、ホテルライクで夢のようなベッドルームが完成しました。
余談ですが、シーツの柄やテイストがバラバラの場合、どうやって寝室を作り込めばいいの?とお悩みのみなさん、いっそのことベッドスプレッドで隠してしまうのはいかがでしょうか?気に入ってる柄が見えなくなるからダメ???
気に入ったアートを特注でオーダー
コーディネートの最後にご紹介するのはリビングのアートです。アーティストはかけがわ惠さん、クールなインテリアを優しい空気で包み込んでくれるような素敵な作品です。キラキラした質感と広がっていくような筆遣いが、全体コンセプトの『Glossy Mode』にぴったり!右の既存の作品と並べて飾るために、もう1作品をオーダーで作ってもらいました。
エコカラットに作品を飾るのには少し苦労しました。最初の仕掛けは残念ながら途中で外れてしまったということで、撮影時にプランBを決行、こちらは大丈夫のようです。大きな壁なので大きな作品でなければ、と思われる方も多いかもしれませんが、このように小さめの作品を並べて飾る方法もあります。
全ての写真はHouzzのプロジェクトページに掲載しています。また、お客様からレビューをいただきました。T様、この度はご依頼ありがとうございました!
プロジェクトページはこちら https://www.houzz.jp/hznb/projects/pj-vj~6108918
レビューはこちら https://www.houzz.jp/viewReview/1412172/
最後に。
感染拡大による緊急事態宣言で、今はインテリアどころじゃないよ!という方がほとんどだと思います。一方で、家で過ごす時間が長くなると、部屋が片付いていることや清潔であること、座り心地が良いこと、収納などの使い勝手が良いこと、楽しい気分になれるものが飾ってあることなどが、こんなにも気分を左右するんだ、と感じる方もいると思います。
この機会に、ちょっと気になっている部分を片付けたり直したり、ホコリを払ったり向きを変えてみたり、もったいないからとしまっておいたフカフカのタオルを出してみたり、飾ってあるだけの高いグラスでお酒を飲んでみたりと、日常生活にプラスの刺激を与えてみてはいかがでしょうか。
思えば私は小さい頃からインドア派で、家にいるのが好きだったことや、自分の部屋をもらってからは(家全体のことはさておき)自分の部屋を片付けるとなんだか気分が良いぞ、ということに気付いた体験が、今の仕事の原点のように思います。
今、#stayathome の動きが世界中で起こっています。家にいるのが自分のためにも家族や大切な人のためにも大切だということを呼びかける運動です。でも、家の中がめちゃくちゃだったり、息が詰まるような関係だとしたら、やっぱり家に居たくないよって思う人もいるのではないでしょうか。
できるだけたくさんの人にとって、家が一番安心できてリラックスできる安全な場所であることを祈りたいと思います。