東京の個人向けインテリアコーディネーター | Class S interior design

食洗機は忙しい女性と、その家族の強力な味方です

こんにちは。今日は食洗機のお話です。食洗器、洗濯乾燥機、お掃除ロボットがわたしの生活をサポートしてくれる三種の神器。今日はインテリアコーディネーターの仕事に一番関わりが深い食洗器について書きます。

食洗機のある生活、Priceless!

まずは私の使っている食洗機について。使っているのはパナソニックの置き型の小型のタイプ。容量はよくわかりませんが、2人暮らしだと1回の食事で出た食器はなんとか全て入れられるぞ、くらいコンパクトです。ちょうど仕事が忙しくなった頃に我が家にやってきて、もう5年以上使っており、今では我が家になくてはならない家電の一つです。

食洗機のメリットは、もちろん食器洗いの手間から解放されること。家事の分担で もめる ことなく、食後の家族団らんの時間を満喫できます。もう一つ、手で洗わないことで、食器を誤って割ってしまうというリスクも、軽減されているように感じます。冬の手荒れの心配がないことも嬉しいですね。

逆にデメリット、というよりも了解しておくべき点として、私が一番気になるのは音の問題です。私の使っている機種は40dB程度(図書館や静かな住宅の昼程度 )と書かれていますが、運転中にテレビを見ていると気になります。夜、寝ている間に動かす分には気にならないので、使い方によっては音の大きさを事前に検討しておく必要があるでしょう。その他、食洗機で洗えない種類の食器もあるので、確認が必要です。塗りのお椀や、箔押しのあるもの、バカラのグラスなどが代表です。

使い始める前に一番心配だったのは洗浄力。5年使った感想としては、食器の並べ方のコツさえつかめば、普通に使う分には全く問題ありません。ただ、コーヒーや茶渋は取りきれないので、こちらは定期的に激落ちくんで磨いています。総合的に考えて、食洗機のない生活は考えられません!

食洗機からキッチンプランをスタート

賃貸マンションに住むわたしは置き型食洗機ですが、一般的にはビルトインが主流です。新築やリフォームでキッチンを新しくする際は、食洗機からプランをスタートしてはいかがでしょうか。食洗機を入れる場合、食器を洗う・水切りするスペースが不要になるため、シンクの幅を縮めて作業スペースを広げるという方法も考えられます。逆に食洗機を入れることで収納量は減ってしまうため、必要な収納が確保できるようにプランしてもらう必要があります。設備は後で検討しよう、ではなく、食洗機の要望は最初に伝えるのがベストです。

ワイングラスも洗えます。 http://mi-journey.jp/foodie/

海外製はここが違う

食洗機を考える際、まずは国産の食洗機(パナソニック、リンナイなど)と海外製(ミーレ、AEGなど)のどちらにするかを検討すると良いでしょう。国産か海外製かで大まかな特徴があるので、簡単にご説明いたします。

  • 水で洗うか、お湯で洗うか
  • ヒーターで乾燥させるか、自然乾燥か
  • 同じ幅でも庫内の容量が違う
  • 引き出し式か、フロントオープンか
  • 価格

国産のものは水で洗ってヒーターで乾燥させます。海外製のものは水からスタートして徐々に水温を上げながら最終的には60℃ほどのお湯で洗い、自然乾燥させます。洗濯機も同じですが、はやり水よりもお湯の方が汚れはよく落ちますし、除菌効果も高まります。また、お湯で洗うことで自然乾燥でも乾きやすく、あえてヒーターで乾燥させる必要がなくなります。もちろん、欧米は日本よりも湿度が低く乾きやすいという気候の違いもありますので、最近では洗いあがった後に自動で扉が開き、乾燥を促進させるようなモデルもあります。

ビルトイン食洗機は規格が統一されており、幅が45cmか60cmのどちらかを選びます。国産のものは45cmが一般的で、引き出し式がほとんどなので食器を上から入れます。浅型と深型が選べるものもあるようですが、どちらも一番下は配管スペースになっているので、同じ幅でも庫内のスペースは海外製に比べて小さくなってしまいます。家族の人数が少ない、こまめに洗う、お鍋などは手で洗うという方には価格が抑えられる国産がオススメです。

引き出し式はかがまなくて良い点が◎ http://rinnai.jp/

海外製はフロントオープン式で、中のカゴを引き出して食器を入れます。配管スペースをシンク下などによけて設けるため、同じサイズで1.5〜2倍程度食器が入ります。さらに60cmが主流。食洗機の幅は、キッチンの大きさとの兼ね合いがあり、収納量と相談しながら決める必要がありますが、60cmあれば1日分の食器をまとめて夜洗ったり、大きなフライパンなお鍋も洗えます。家族が多い、まとめ洗いしたい、ホームパーティが好き、という方は海外製がオススメです。

大容量の60cmタイプ https://www.miele.co.jp

AEGをオススメする理由

海外製の食洗機で有名なのはミーレではないでしょうか?しかし、今進行中のオーダーキッチンでは、プランナーさんのこだわりでAEG(アーエーゲー)を採用することになり、先日AEGのショールームで実機を見てきました。ミーレとの比較ではありますが、決め手は以下の3つ。

  1. 機能と価格のバランス
  2. 独自開発のWローテーションアーム
  3. オートオープン不要

ミーレはドイツのメーカーで、世界で最初に医療用として食洗機を作った会社です。品質・デザイン性・ブランド力のすべてが高く、ドイツのプレミアム家電ブランドとしてお値段もプレミアムです。一方のAEGもドイツのメーカーで、1994年からエレクトロラックスグループに属しています。エレクトロラックスはスウェーデンに本社を置く世界最大級の家電メーカーで、日本ではデザイン性と機能性を兼ね備えた掃除機やミキサーなどが有名。そのエレクトロラックスの販売チャネルを活用してるため、AEGの食洗機も世界中で使われており、販売台数では世界シェア3位(ミーレは圏外)です。残念ながら日本のマーケットにはあまり力を入れていないようで、一般の人には名前も知られていないですが、世界的に有名なメーカーで、品質もとても高いです。

http://www.aegaustralia.com.au/

ミーレとAGEの機能はほぼ同等ですが、価格は随分違います。例えば幅45cm、キッチンと同じ面材仕上げ、操作パネルは外側に出てくるタイプで比較すると、ミーレは328,000円なのに対してAEGは230,000円(定価・税抜)です。機能が同じでもデザイン性が違うのでは?と思われるかもしれませんが、扉にはキッチンの面材を貼りますし、内部の構造もほとんど同じでした。

AEGの特徴は、独自開発したWローテーションアームです。いままでよりも立体的に食器に水流を当てられるため、汚れ落ちがさらに良くなっているそうです。食洗機は食器の入れ方で汚れの落ち方が悪くなりがちですが、そのストレスも軽減できるのはとても嬉しいですね。

これがWローテーションアーム http://www.aegaustralia.com.au/

逆にミーレにしかない機能もあります。洗い終わった後、自動で扉が開いて乾燥を促進するオートオープン機能です。オートオープンにしたい!ということであれば、ミーレしか選択肢がなくなりますが、今回は不要とのことでしたので、AEGで決定しました。(ちなみにオートオープン付きは金額アップ)わたしとしては、オートオープン便利だろうな〜とちらっと思いましたが…でも、それで10万円違うと考えちゃいますよね。

 

使うとライフスタイルが変わる?!

食洗機を採用したけれど、あんまり使っていない。という声をたまに聞きますが、それは本当にもったいない!国産のものでももちろん安くありませんし、キッチンの使い勝手の良い場所を食洗機は独占します。もし本当に必要を感じないのであれば、初めから収納としてプランしたほうが、毎日の家事が楽になるはずです。使いたいけれど、使い方がいまいちわからない場合は、一度近くのSRに行って話を聞いてみると良いと思います。

他に、少しの量だから手で洗ったほうが楽、という話もよく伺いますが、そう言わずにぜひ使っていただきたいです。いままで食器を洗っていた時間を、家族みんなでお茶を飲んだり、ひとりでゆっくりお風呂に入る時間にしてみませんか。食洗機は、忙しい現代を生きる全ての女性の味方になってくれます。そして、家事を分担しているご主人の味方であり、ママとの時間が増えたら嬉しい家族みんなの味方でもあります。たかが食洗機で、ライフスタイルが変わる可能性、ありますよ〜。

わたし自身が食洗機に助けられているので、熱く語ってしまいました!本日も最後までお読みいただきありがとうございました。この記事を気に入っていただけましたら、ワンクリックで応援お願いします。
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住吉さやか:インテリアコーディネーター、アートライフスタイリスト、Class S interior design 中の人。インテリアやアートについて普段の生活で感じたことや気付いたことや、インテリアコーディネート、メディア露出、セミナー講師など仕事について書いています。

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