コーディネートのアイデア

家と家具、どちらの寿命が長い?

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こんにちは、インテリアコーディネーターの住吉さやかです。2月が終わっちゃいますねっ!3月は新生活に向けた準備をする人が多い季節。新しい住まいに合わせた新しい家具の購入を検討している人も多いかもしれませんね。今日は、先日モダンリビング発行人の下田さんがおっしゃっていた家と家具の寿命の関係性の話をきっかけに、ブログにまとめてみたいと思います。(写真はマルニ木工さんのatelier新作発表会より)

欲しがりません、建つまでは?

私は家族の仕事柄小さい頃から引越しが多く、ずっと賃貸の家に住んでいました。その影響なのか「家を買ったら(建てたら)自分の気に入ったインテリアを揃えよう!」という感覚はなく、今も賃貸マンション住まいですが、その時買える範囲で欲しい家具を買ってインテリアを楽しんでいます。でも、一般的には「賃貸の間は安い家具で我慢して、家を買ったら(建てたら)その間取りに合わせて良い家具を買い揃えたい」と思う人が多いようです。

家と家具、どちらの寿命が長い?

クラシックなフラワーアレンジと幾何学の食器を繋ぐモリスのファブリック。ため息が出ます

 

確かに、独身の時に最適な空間・家具と、家族が増えた時に最適なそれは違います。でも、まだ独身だから、まだ賃貸だから、まだ子供が小さいからと言って過ごす時間は、意外に長いと思いませんか?

今は安い家具ならネットでも変える時代ですが、それでも探して購入するには時間もエネルギーも必要ですし、古い家具の処分費や配送費だってその都度かかります。何よりも、賃貸に住んでいる間も大切な自分の人生です。『とりあえず選んだ』好きでもない家具に囲まれて過ごすのは、もったいないと思いませんか?

家と家具、どちらの寿命が長い?

引きの写真。ゴシックモダンなシャンデリアや奥の個性的なミラーとの相性も◎

家の平均寿命は26年

では、念願の家を買った(建てた)としましょう。日本の住宅の寿命は平均26年と言われています。私の個人的な感想ですが、思っていたよりも短いなと感じました。例えば住宅ローンのフラット35は最長35年ローンですよね。なのに寿命が26年、あれっ計算が合わない?!

古民家のように100年以上大切に住み継がれる家もありますが、日本は地震が多く、木造の住宅が一般的ということもあり、家は新しいほど良い!という価値観があります。実際、新しい家の方が耐震強度や断熱性能に優れているなど、安心して快適に過ごせるというメリットもあり、古くなったら建て替える方が多いようです(リフォームでも耐震性や断熱性能を高められます!)。

家と家具、どちらの寿命が長い?

インテリアを仕上げてくれる生命力のあるものたち。グリーン、フラワー、食事、そしてアートも

家具の寿命は100年以上

一方、良い家具はメンテナンスをしながら100年以上使用できるものも少なくありません。19世紀のイギリスやフランスのアンティーク家具、20世紀半ばに作られた北欧ヴィンテージなどが日本でも手に入ります。張り地を新しくしたり、塗装し直したり、椅子やソファならクッションも新しくして、手を加えながら長く使うことができます。

アンティークって高いでしょ!と思われるかもしれませんが、とても希少性の高いものでなければ、新しく買うのと同じか、それ以下のお値段で売られているものがほとんどです。(一般的にアンティークとは100年以上前に作られたもの、ヴィンテージは20〜30年以上前に作られたものを指します。購入する場合は、作られた年代や国、デザイナー、工房、経緯などを確認することをおすすめします。)

家と家具、どちらの寿命が長い?

これは昨年の IDM TOKYO 2018に出店していた家具修復アトリエの展示。職人さんが1点1点手作業で張り替えをおこないます

長く使える家具って?

アンティークの家具が良いよ!ということではなく、今作られている家具も、良い素材でしっかりと作られたものは、想像以上に長く使えることをお伝えしたかったのです。何十年も使える強度を持つ家具を作り、修理や張り替えにも対応してくれるメーカーがたくさんあります。

安くて、しかもイマドキっぽいデザインの家具がたくさんある一方で、そういった長く使える良い家具は何倍ものお値段がすることもあります。例えば、1脚5000円でダイニングチェアが買えるお店もあれば、1脚5万円、10万円、20万円というものも世の中にはたくさんあります。

高ければ高いほど良い、という単純な話ではありませんが、それなりの金額がするものは、長く使ってもらうことを前提に、素材や製造方法、デザイン性、機能性、耐久性、それらのバランスなど細部までこだわって作られています。買うときには高く感じても、長く使うことで、結局はトータルの出費が抑えられ、日々の暮らしの満足度も上がる。それが良い家具の条件だと思います。

家と家具、どちらの寿命が長い?

ちなみに奥に見えているダイニングチェアは定価7万円代〜

まずは一生大切にしたい家具を手に入れる

家よりも家具の寿命の方が長い、なんなら自分の寿命よりも家具の寿命の方が長いのですから、家に合わせて家具を買うという発想は捨ててみませんか?まずは、『一生大切にしたい!』と思える家具をひとつ買う。一気に買い揃える必要はありません。チェアやコーヒーテーブルなどの小さなアイテムなら、家族構成や空間の大きさにも左右されにくいのでオススメです。

そして、新しい家・インテリアはその家具ありきで考え、メンテナンスをしながら大切に使い、次の世代にバトンタッチをする。『一生大切にしたい!』ものなら、メンテナンスの時間さえも愛おしくなるものです。

家と家具、どちらの寿命が長い?

なんとも言えない優しいグレーの壁が印象的でした。クラシックなデザインのテーブルにモダンなフロアランプを合わせても素敵

一生ものとしてオススメなのは…

今好きなものが10年、20年後も好きかどうかわからない、というお声もよく聞きます。確かに、ファッションなんかだとトレンドが変わって他に目移りしちゃう!ということはありますよね。でも、トレンドが変わっても本当に好きなものって変わらないと思いませんか?

本当に良いものは、トレンドに関係なく国や時代を超えて多くの人に愛されています。いわゆるロングライフデザインのアイテムは、最初に手にする『一生もの』にふさわしいと私は考えます。チェアなら言わずと知れたYチェアやイームズチェア、バタフライスツールなど、どんなインテリアにも馴染んでくれます。

デザイナーズチェアでなくても、デザインも座り心地も気に入って『一生大切にしたい!』と思えば、それがあなたにとっての『一生もの』です。もし今、いつか欲しいと思っている家具があれば、思い切って購入してみて欲しいと思います!

家と家具、どちらの寿命が長い?

まさかのピンボケですが、この写真に写っているラグ、我が家と同じでした。我が家ではチークの無垢材のセンターテーブルを合わせています

良い家具とずっと一緒に暮らすライフスタイルを初めてみたい!でも、自分で調べて決めて買うのは不安。忙しいから効率よく進めたい。プロにサポートして欲しい。という方は以下のContactページからお問い合わせください。Class Sでは、家具の買い足しからひと部屋丸ごとコーディネートまで、規模の大小に関わらず、個人のお客様のインテリアに関するお困りごとをサポートしております。初回ご相談は無料、また、オンラインでのコンサルティングも行なっておりますので、お気軽にご連絡ください。

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