こんにちは、インテリアコーディネーターの住吉です。突然ですが、私はテレビをリアルタイムではほとんど見ません。見たい番組を録画して、時間がある時にまとめて見ています。という話をすると「僕は10年前からテレビを持っていません」「プロジェクターで映画鑑賞を楽しんでいます。テレビはありません」「テレビはあるけど最近はYouTubeで事足りちゃって」とみなさんもいろんな楽しみ方をしているようですね。
『新・美の巨人たち』がスタート
そんな私が毎週録画をして見ている『美の巨人たち』が、4月からリニューアルされていました。毎回、アートが好きな芸能人が今日の一枚を鑑賞するという構成に変わっている!3月から2ヶ月以上録画を溜めていたため、最近気づいて驚きました〜。
芸能人の登場!これはまさに、アートへの注目度が高まっていて、しかもマネタイズもできていて(TV番組なので、視聴率が良い→スポンサーが今まで以上にお金を出してくれるようになった→芸能人を使って番組を作れるようになった)、さらに『アートってかっこいい!』という価値観が広まっているから、と言っても良いのではではないでしょうか。
アートってかっこいい?!
アートが好き、アートに詳しい、アートについて自分の言葉で語れる、ということが、その人の魅力を高めてくれる。なんとなく…賢そう、教養深そう、感受性が豊かそう、優しそう、親切そう、人と違う個性を持っていそう、センスが良さそう、流行にとらわれず自分の価値観を持っていそう、そんな風に相手が勝手に思ってくれていることはないでしょうか。
といっても、私に限って言えばまーったくそんなことはなく、ただ好きなだけ、興味があるだけ。もし『アートライフスタイリスト』という肩書きが私のイメージを実際以上に高めてくれているとしたら、ただただ恐縮&プレッシャーですが。
なので、自分のことは棚に上げて書きますと、アートには、上記のように『なんとなく良さそう』な感じを与えてくれる力があると感じます。このアートの持つ力を直感的に理解できる人も入れば、そうでない人もいることでしょう。なぜアートに力があるのか?を手短に説明するのは、今の私にはまだできません。が、一つご紹介するとすると『アートは文化だから』という言葉が、私が聞いた中では一番短くてわかりやすい言葉でした。
アートの鑑賞方法も参考に
『新・美の巨人たち』は芸能人たちのアートの鑑賞方法も参考になります。特に素晴らしかったのが又吉直樹さん。モネの睡蓮と向かい合うこと3時間。一枚の絵に3時間です、しかも、人物や物語があるわけでもない風景がに3時間…すごい。床に座ったり、途中で美術館の外を散歩したりする様子も好きだな〜。
特別展などで人がごった返す中だと、数分立ち止まることさえ難しいのが今の美術館の状況ですよね。訪れた人も、人だかりをかき分けて絵の前に行き、パッと網膜に写して、キャプションを読んで、終了。仕方ないのかもしれませんが、もったいない!
おすすめなのは、全ての作品を見終わった後に『もう一度じっくり見たい作品』まで戻って、それだけを心ゆくまで鑑賞する方法です。それ以外はキャプションさえも読まなくてもOKだと思っています。どうせ忘れちゃうし。
じっくり見て、どうしてその作品を選んだのかを自問自答したり、一緒に行った人に説明したり、SNSでつぶやいたりと、言語化するのもおすすめです。不思議なのですが、言葉にすると、もう一段思考が深まったり、見えなかったものが見えてきたりする。だまされたと思ってやってみてください。
アートの鑑賞方法については、アートフェアで『対話型美術鑑賞プログラム』を体験したので、それについても早めに書きたいと思います。
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