こんにちは、インテリアコーディネーターの住吉です。前回のブログは、サロンオーナー様がシェアしてくださり、これまで以上にたくさんの方にご覧いただいているようです。ありがとうございます!
今日のブログは、少し前にA&Mというコミッションワークを得意とするアーティストユニットさんのアトリエを訪問した時のことを書きたいと思います。
コミッションワークとは、クライアントの依頼を受けてアート作品を制作すること。コンセプトを理解し空間やに合わせてアーティストさんが完全オーダーメイドで作品作りをしてくれます。
A&Mを一言で紹介するのは難しいです。はやし まりこさん、KAARAさん、藤田あかねさんといったアーティストさんが個々に作品作りや個展をしている一方で、ユニットとして高級ホテルや空港のラウンジなど、国内外でコミッションワークによる作品を納めています。付け加えて言うと、代表の藤田あかねさんはアトリエのある千葉県市川市と近くを流れる江戸川をこよなく愛していて、アトリエの1階では週1回“週末カフェ”もやっています。
写真は2階の様子。天井が高くて気持ちいい空間でした!
1階のショップではA&M所属アーティストさんの作品だけでなく、非売品として現代日本美術の最重要人物の一人、もの派の菅木志雄(すが きしお)さんの作品まで飾られています!(興奮して写真を撮るのを忘れていましたっ)
訪問の目的は、お客様と一緒にアートを選ぶこと。今まさにデザイン中のお部屋に飾る作品を探しに行きました。お客様に気に入った作品を数点ピックアップしてもらい、わたしはサイズや色、飾り方などの面でサポートを行いました。
平面と立体を組み合わせたおすすめの飾り方。奥行きが生まれます。
事前にA&Mさんのオンラインショップで作品をチェックして行ったのですが、実際の作品を見ると良い意味で「全然違う」んですよね〜。色の発色、透明感、重なり、陰影など、作品が持つ情報が何十倍にもなる感じです。
それって当然と言えば当然ですよね。
でも、アート作品、特に平面の作品は特に、触ったり嗅いだり、もちろん舐めたりしないで『視覚だけで楽しむ』ものなのに、実物だとこんなにも違うのか!という驚きが大きいのかもしれません。特に、一点ものの作品は、圧倒的な存在感を感じます。
3階のアトリエの様子。いろいろな道具や資料がきれいに並んでいます。
制作現場やアトリエの屋上もご案内いただきました。今は大きなプロジェクトが完了した直後ということで、すっきり片付いたアトリエも、ここから何かが生まるんだと思うとワクワクします。周囲の家より少し高い屋上からは江戸川の土手と、市川市の家々が見えました。
屋上から市川駅直結のタワーマンションも見えました。仕事で何度か行ったなー。
この日は1時間のつもりが2時間ちょっとの滞在になり、候補を2案まで絞って終了しました。最後に、アーティストのはやしまりこさんが少しだけ顔を出して、お客様とお話しをしてくれたことが決め手となって、翌日には決定のご連絡をいただきました。
アトリエ訪問ではたくさんの作品を拝見し、アーティストさんのプロフィールや何をモチーフに作品を作ったかなども詳しくお話しを聞けて、とても豊かな時間を過ごせました。仕事に夢中でまともに写真を撮らなかったのが残念です!
アートは実際に見て買って欲しい。初めてその作品を見たときのことや、その時に聞いた話、自分が感じたことなどの体験も含めて、アートを暮らしに取り入れてもらいたいと思っていたので、今回はお客様にアトリエを訪問いただけてとても嬉しかったです。