こんにちは。今日はアートの額装体験談です。1年ほど前に買った油絵を、今まではキャンバスのまま飾っていたのですが、ずっと額に入れてあげたいなーと思っていたので、先日思い切って額装の専門店に相談に行ってきました。
そもそも、額縁って必要なの?
額縁の役割は、いくつもあります。まず、作品を飾るため。例えば、お子さんの描いた絵を飾りたいと思った時、紙のまま壁に貼ったのでは、作品とは言いづらいですよね。額に入れることでアート作品に変身し、飾るという行為がふさわしくなります。次に、作品の劣化を防ぐためにも重要です。額縁をつけ、アクリルやガラスで表面をカバーすることで、作品を保護します。アクリルの中には紫外線防止効果のあるものなどもあり、光によるダメージを防ぐこともできます。
額縁することで表現する
額縁には種類があり、油絵用の洋画縁、日本画用の和額、デッサンや写真用のデッザン額など一応のルールがあります。これまでは、作品にふさわしい額を選んで装飾するという考え方が一般的でしたが、最近ではそういったルールにとらわれない人が増えているそうです。
その代表的なものが浮かし額装です。従来の額装では、どうしても作品の四方が額縁によって隠れてしまうという難点がありました。浮かし額装では作品の側面も見えますし、平面ではなく立体的なものも額装できるので、思い出の品を飾りたい場合にも最適です。
どんな額縁を選ぶかで、作品の雰囲気や価値までも変わってくるのが面白いですね。額装屋さんに行くと、いろいろな額縁のサンプルを実際に当てながら選べるので、この作品をどう表現しようか?と考えながら選ぶことをおすすめします。
いざ、アートを持って額装屋さんへ
今回の額装は、アートライフスタイリストの先生に紹介してもらった恵比寿にある株式会社ジンプラさんにお願いすることにしました。油絵を無造作に紙袋に入れて持ち運び(良かったのかな?後で先生に聞いてみよう)いきなりお店を訪ねました。
お店は、思い出の品の額装の相談をしている人、完成したものを受け取りにくる人、大きなプリントを持って相談する常連さん風の人など、平日の夕方にもかかわらず大にぎわいでした。ちょっと意外(ゴメンナサイ)。私も早速絵を見せて「初めて買ったアートを額装して飾りたいです」とざっくりすぎる依頼を。なんとなく、浮かし額装がいいのかな?と思っていることを伝えると、早速サンプルをいろいろと持ってきてくれました。
色、太さ、形、質感、余白。全てはバランス
はじめは浮かし額装専用のシンプルなオーク材のフレームを当ててみました。悪くない…でも普通すぎるし、カジュアルすぎるのが少し気になって却下。すると、今度は太さがあって装飾も入っているものをいくつか選んでくれました。油絵ではあるけれどモダンな作品だったので、装飾のあるものは合わないだろうと思い込んでいましたが、実際に合わせてみるととっても良い!驚きです。
浮かし額装をするために決めるべきことは、額の種類、台紙の色、額の大きさ(余白の大きさ)でした。対応してくれたのはまだ若くて可愛らしい女性で、彼女は若い感性を持っているだけでなく、たくさんの経験から導き出されたバランス感覚が備わっている!と直感的に思ったので、細かな部分はお任せでお願いしました。
リアルな体験の情報量には敵わない
ずいぶん前に買った絵を額装せずに放置していたのは…最近では家に居ながらなんでも買える時代。わざわざ絵を持ってお店に行くのが、実はちょっと(かなり?)面倒だなーと思っている部分があって、ずっと後回しにしていたという事情があります。当たり前のことですが、足を運ぶというのはすごーく大切なことですね。
今回訪問したジンプラさんには、インターネットでシミュレーションをして額縁を購入するサービスもあります。でも、一度でも実物サンプルで額縁を選んだことのある人なら、ネットの情報だけでは満足する額縁選びがとても難しいことがわかると思います。インターネットはとても便利ですが、やはり実際に見て触って感じる情報量とは比べものにならないな、とついつい忘れがちなことを思い出しました。
完成は1週間後。サンプルで確認したとはいえ、オーダーメイドの商品なのでどういう仕上がりになるのかドキドキです!またブログでご報告します。本日も最後までお読みいただきありがとうございました。この記事を気に入っていただけましたら、ワンクリックで応援お願いします。