アートのある暮らし

アートのある暮らし<7>アートを上手に飾ろう

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こんにちは。最近、タイトルにアートがやたらと多くなっていますね。今日はアートの飾り方のご紹介なので、インテリア要素も含まれています。額装したアートを自宅に飾った時のレポートです。(額装についてはこちら、仕上がったものはこちらでもご覧いただけます)

アートが先か、空間が先か

この壁に何かしらのアートを飾りたい!からスタートする場合と、このアートをどこかに飾って楽しみたい!からスタートするのでは、流れがずいぶん違ってきます。モデルハウスの仕事は前者でしたので、背景の色や空間の大きさなどを考慮して飾るアートを絞り込んで行きました。アートが決まればあとは飾るだけなので、ラクチン。

アートのある暮らし<7>アートを上手に飾ろう

モデルハウスのお仕事。空間ありきでアートを選んだ。今思えば楽だったな〜

今回の自宅アートは後者でしたので、アートに合わせて飾る場所を決める必要がありました。買った時、飾る場所について全くピンときていなかったのですが、「壁ならたくさんあるからどうにかなるだろう」と簡単に考えていましたが、いざアートが届いてみると素敵に飾れる場所がなく、困ってしまいました。壁があれば良いというわけでなく、空間とのバランスがどこもいまいちだったのです。

アートのある暮らし<7>アートを上手に飾ろう

優しい色使いのアートをどう飾ろう?

アートに合わせてインテリアを調整する

そんなわけで、ぴったりの場所がなかったのですが「飾るとしたらここかな」という場所は見つけることができました。自分用のアートだし、小さい作品なので、リビングのコーナーに設けている自作のドレッサー+αのちょっとしたスペースに飾ることにしました。

しかし、そのまま飾ったのでは全くアートが生きません。淡いクリーム色は白い壁紙に同化してしまって存在感がないどころか、ドレッサーのごちゃごちゃした小物に負けている。さらに言えば有り合わせのもので作ったコーナーなので色合いが統一されていないのが気になる、どうにかして〜!と自分で自分の部屋にダメ出しが始まる始末。

せっかくなので、アートが主役になる空間を目指して家具はペイントで色を統一し、アートは額装することにしました。アートの額装はこちらに書いた通りです。私はしていませんが、飾りたい空間の写真も持っていくと、より相談に乗ってもらいやすいかもしれません。家具は、ホームセンターで買ってきたペンキを刷毛で塗っただけ。2つ合わせても作業時間2時間くらい(乾燥にかかる時間は除く)で完了しました。素材が違っていても、ペイントするだけで統一感がアップしました〜。

アートのある暮らし<7>アートを上手に飾ろう

ペイント後、アート前写真。ごちゃごちゃしているけど落ち着く私のプライベートスペース

いよいよ飾ってみよう!

今回は石膏ボードの壁に専用のピンを使ってアートを飾ります。下地が入っていない場所でも固定できますし、賃貸で壁に穴をあけられないという時にも便利です。使ったのは東洋工芸の「ハイパーフックかけまくり」という商品。押しピンと同じ要領でOKなので、とっても簡単でした。さて、手順は以下の通りです。

  1. 原寸大の紙を用意し、それを壁に貼って位置を決める
  2. フックにかけた時に紐がどの位置になるかを計測し、紙にマークをつける
  3. マークの位置を目安にして、紙の上からフックをつける
  4. 紙をはがし、フックに額をかける
  5. 水平垂直の確認

順番にご説明します。まず、アートの位置決めはとっても大切なので慎重に行いましょう。今回は壁が小さく、センターがずれるとみっともないのでそこを一番気をつけました。寸法を測ってセンターを出してもいいのですが、最終的には目で見て中心にきていることが大切です。今回、見た目で合わせてから寸法を測ってみると、左右の空間はほぼ同じでした。複数のアートを組み合わせる場合は、それぞれ原寸大のカラーコピーを用意すると、バランスの確認がうまくいきます。

アートのある暮らし<7>アートを上手に飾ろう

壁のセンターだけでなく、目線をや横のミラーとのバランス考慮した高さも重要

続いてフックをつける位置を決めます。額についている紐はたわみがあるので、指で引っ張って計ります。測った位置をマークして、そこにフックの下がくるようにしてくださいね。マークの位置にピンをさしてしまうと、微妙にずれてしまうので注意です。

アートのある暮らし<7>アートを上手に飾ろう

紙の上からピンを刺すのがポイントです。この辺はあまり神経質にならずにざっくりでも大丈夫

あとは、ピンを残して紙を取り除き、アートをかけます。この方法だと、寸法を出す作業が最小限で済み、しかも確実。なんと便利な方法なんでしょう!今回はフックを2つにしているのでグラグラせず、水平も取りやすいです。遠くからも確認して微調整してください。

最後に垂直を確認します。横から見た時、どうしてもフックの影響で額がお辞儀したようになるのですが、これがピタッと壁についているようにすることで、よりかっこよく見えますので、一手間ですが調整しましょう。方法は、額と壁が触れる部分に発泡スチロールなどを入れるだけ。簡単!

アートのある暮らし<7>アートを上手に飾ろう

右が調整前、左が調整後です。少しの違いですが、この少しが印象を大きく左右します

これで完成です。絵が小さかったので、飾るのにかかった時間は一人で作業して30分もないくらいでした。簡単すぎて他にももっといろいろ飾りたくなってしまったくらい!

アートのある暮らし<7>アートを上手に飾ろう

コーナーは飾りやすいというのは本当です。控えめな佇まいがアートの雰囲気にマッチしていて嬉しい

アートのある暮らし<7>アートを上手に飾ろう

少し正面からの写真。額は基本正面からみることを想定しているものだったので、その点は次回に活かしたい

いかがですか?アートを飾る前も、実は写真やブーケなど気に入ったものをコーナーに飾ってはいたのですが、アートを飾ることでコーナーの意味合いがぐっと増し、既存のものも生き生きしたように感じます。アートも額装することでボリューム感が出てバランスがよくなりました。いやー、ここまでくるのは大変でしたが、完成した空間は大満足です。

家全体、お部屋全体を完璧なインテリアにしようとすると、お金も時間も体力も必要になって大変ですよね。まずはお気に入りの小さなスペースから始めてみてはいかがでしょうか?本日も最後までお読みいただきありがとうございました。この記事を気に入っていただけましたら、ワンクリックで応援お願いします。
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