こんばんは。今日から、家具選びの中でも「一生ものが欲しい」というご意見の多いダイニングテーブルの選び方を、連載形式でまとめていきます。家を建てた、マンションを買った、リノベーションしたなどでMY HOMEを手に入れた時、その家と一緒にずっと使える家具を探してみてはいかがでしょうか?第一回目は大きさについてのご提案です。
ライフスタイルから考える
ダイニングテーブルの事を考えるということは、ライフスタイルを考えるという事です。私の仕事は注文住宅のインテリアコーディネーターですので、ダイニングテーブルの大きさは、間取りを決める段階から考えていただく事がほとんどです。家族の人数やライフスタイルによって、ダイニングテーブルの役割は大きく変わってくるので、家の一部としてとらえておくのが正解です。
4人家族でお子さんがまだ小さいご家庭の場合、幅180cmで奥行きが90cm、高さ70cm程度のものをおススメしています。180cmあれば、6人掛けにも対応できる大きさですし、お子さんがダイニングテーブルで勉強するときも広々使えます。(ダイニングでの勉強を前提にしている場合は、近くに収納を設ける事も重要になってきます。)5人家族の場合は、幅210cmは必要になってくると思います。
ダイニングテーブルで家族の距離感も変わる
家族が3人までの場合、丸テーブルで伸張式のものが人気です。大きさは直径が110cm程度から150cm程度まで伸びると、日常はコンパクトに使っていただけて、伸ばしたときも角がないので、6人なんとか座れます。丸テーブルはお互いが正面で向かい合わずに座れて、大人だけの家族にも、ちょうど良い距離感が生まれるのでおすすめです。
ラウンジスタイルという選択肢
リビングにソファを置かず、テレビを見たりくつろいだりするのもダイニングテーブルで、というライフスタイルの場合は、ベンチタイプを組み合わせると良いですね。ベンチは出入りしづらいという欠点があるのですが、天板だけがスライドするテーブルなら、問題解決です。この場合、ゆったりラウンジ感覚で座っていただきたいので、ベンチの高さは通常のダイニングチェアよりも低めの35cm程度にし、テーブルの高さも65cm程度としていただくのがベストです。座面とテーブルの間は30cm程度が快適で、高すぎても低すぎても、快適さは損なわれてしまうのでご注意ください。
一生もののダイニングテーブルを探すために、ライフスタイルからスタートしてダイニングテーブルのサイズや機能を考えてみました。次回は価格の違いとその理由について書きたいと思います。本日もお読みいただき、ありがとうございました。