こんにちは、インテリアコーディネーターの住吉です。先日、終わりかけの「日本の家 1945年以降の建築と暮らし」展に行ってきました。雨の平日なのに会場内にはたくさんの人!水曜日だったからかな。この展覧会は「日本の建築家56組による75件の住宅建築を、400点を超える模型、図面、写真、映像などを通して紹介する壮大な試み」ということで、著名な建築家のお名前がずらり。試しにどのくらい知っているのか、チェックしてみたいと思います。
出品建築家一覧
相田武文、青木淳、東孝光、アトリエ・ワン(塚本由晴+貝島桃代)、阿部勤、★安藤忠雄、五十嵐淳、生物建築舎(藤野高志)、生田勉、池辺陽、石山修武、★伊東豊雄、乾久美子、o+h(大西麻貴+百田有希)、大野勝彦+積水化学工業、岡啓輔、柄沢祐輔、菊竹清訓、岸和郎、隈研吾、黒川紀章、黒沢隆、金野千恵、坂倉準三、坂本一成、篠原一男、篠原聡子、島田陽、白井晟一、清家清、★妹島和世、★丹下健三、手塚建築研究所(手塚貴晴+手塚由比)、dot architects(家成俊勝+赤代武志)、中川エリカ、中山英之、難波和彦、西沢大良、★西沢立衛、西田司、長谷川逸子、長谷川豪、広瀬鎌二、藤井博巳、藤本壮介、藤森照信、前川國男、増沢洵、宮本佳明、無印良品、毛綱毅曠、山下和正、山本理顕、吉阪隆正、吉村順三、アントニン・レーモンド
名前を知ってる人 56組中12組
多いのか少ないのかわかりませんが、だいたい4人に1人は名前を知っていました。上のリストで太字になっている方たちです。お名前を知らない人、ごめんなさい。あ、一人重要な人物の名前を私は知らなかったようです。はい、西沢立衛さんです。SANNAのお一人なのですね、失礼いたしました。
プリツカー賞を受賞した日本人は押さえておこう
なぜ西沢さんを知らないのが失礼かというと、それは彼がプリツカー賞受賞者だからです。プリツカー賞は「建築界のノーベル賞」とも言われる名誉ある賞で、1979年に設立されてから6組7名の日本人建築家が受賞しています。その一人が西沢さん!というわけです。(最初のリストの★のついた方々が受賞者です)
プリツカー賞 日本人歴代受賞者と代表作品(住吉チョイスによる)
1987年 | 丹下健三 | 国立代々木競技場体育館(1964年) |
1993年 | 槇文彦 | 幕張メッセ(1989年) |
1995年 | 安藤忠雄 | 光の教会(1989年) |
2010年 | 妹島和世・西沢立衛(SANAA) | 金沢21世紀美術館(2004年) |
2013年 | 伊東豊雄 | せんだいメディアテーク(2000年) |
2014年 | 坂茂 | ポンピドゥー・センター・メス(2010年) |
西沢さんへの言い訳ですが、そもそもコンビ名ももう一人の方もご本人の西沢さんも変わった名前で読みにくくって、頭に入ってこないんですよね〜、というわけで読み方を復習しておきましょう。SANAA(サナア、Sejima and Nishizawa and Associates)は、妹島和世(せじまかずよ)と西沢立衛(にしざわりゅうえ)による日本の建築家ユニットです。よし、これで完璧!
気になる人をチェック
世界的に有名な人の次は、個人的に好きだな〜と思える建築を手がけた人をチェックしておきたいと思います。まずは、展示されている中で一番住んでみたいと思った家の建築家。
藤本壮介 1971年生まれの比較的若い建築家です。藤本さんの建築をいくつか写真で見たところ、建築模型がそのまま家になったような軽快さが面白いと思いました。ちょっぴり非現実的な空気感が面白いです。
東京大学卒業後、しばらくニート同然だったという藤本さん…おそらく変わり者でしょう。と思って調べていると、やっぱりありました。世界一大きなガラス張りのトイレ…? 千葉県市原市の小湊鉄道飯給駅にあるそうなので、いつか行ってみたいと思います。
もう1組、こちらも住んでみたいと思った家の建築家ユニット。
手塚建築研究所(手塚貴晴+手塚由比)夫婦でユニットを組んで活動されているお二人。わかる!お二人の代表作である「ふじようちえん」の、新しいけれどリアルな人間の存在を感じるあったかい感じは、ご夫婦ユニットだからこそではないでしょうか。
余談ですが、ユニットを組んでいる建築家は男女のペアが多いような気がします。最初にご紹介したSANNAもそうだし、この展示会でも人気だったアトリエ・ワンもそうだし、代官山蔦屋を設計したクライン・
「日本の家」展では他にもたくさんの個性的な家が紹介されていました。家は住む人や時代の価値観が形になって表れたものだと考えることができると思います。住む人のライフスタイルが多様化する今、住まいもさらに多様化していくでしょう。私だったらどんな家に住んでどんな暮らしをしようかな〜と考えるのは、本当にワクワクします。
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