こんにちは。今日はフローリングについて考えたいと思います。フローリングは樹種によってどんなインテリアイメージにもマッチしますし、室内で靴を脱いで過ごす日本人にとっては、木のぬくもりを肌で感じられるので、人気No.1床材です。さらに今は「無垢のフローリングにしたい」という方がとっても多い!ですね。何がどう違うのか、説明します!
フローリングの3種類+1
フローリングというと、木の板を敷き詰めた床の仕上げを指します。樹種によって色の濃さや木目の出方が異なるので、その選び方もインテリアを左右する大切な要素ですが、今回は木材の構造別に見ていきたいと思います。大きく分けて①無垢材(単層フローリング)②突板(複合フローリング)③挽板(複合フローリング)の3種類です。もう一つ、④シート材と呼ばれるものも、プリント技術の向上により選択肢にあげられるようになったと思いますのでフローリングにカウントしたいと思います。
手間ひま惜しまず愛したい無垢材
自然素材への注目が高まる今、無垢床に対する憧れを持つ人がとても増えました。節や色むらなど自然そのままの風合いをインテリアの一部として取り入れる他、混じりけなしの『本物』という点に惹かれる方も多いと思います。無垢材は写真のように、1本の木から切り出した板なので、木の特性が強く出ます。ダイニングテーブルの選び方でもお伝えしたように、無垢の良さを最大限に引き出すためには、オイルで仕上げるのが一番。そうすることで、調湿性や温かみ、香りなどを感じることができます。室内は素足派の方は肌触りにも大満足だと思います。
しかし、オイルで仕上げるということは、表面をコートしませんので水に弱いのが特徴です。普段のお手入れは掃除機と乾拭き(クイックルワイパー)で表面の汚れを取り、1年に1回はオイルを塗って保護してあげる必要があります。そして無垢材は湿度や温度の変化に敏感で、乾燥すれば反ったり隙間が開いたりするため、床暖房に対応していないものがほとんどなので、注意が必要です。
無垢床は、木を愛して止まず、メンテナンスさえも楽しめる方に、ぜひ大切に使っていただきたい床材です。汚れやすいキッチン、洗面室などはタイルや石にするなど、他の天然素材を組み合わせてみてはいかがでしょうか?
コスパとメンテナンス性に優れた突板
続いては突板(つきいた)について。突板についても、ダイニングテーブルの選び方で触れています。表面の木目の層が0.3mm程度と薄いので、無垢材と比べてしまうと、どうしても質感としては奥行き感が物足りないように感じることでしょう。しかし、柔らかく、へこんだり傷がつきやすい無垢材に比べて、表面が硬く衝撃や水にも強いのでメンテナンスは楽チンです。
キャスターの椅子を使うことの多い書斎や子供部屋などにオススメです。LDKのオープンな空間で床材を統一したい場合も良いかもしれません。突板は表面をしっかりコートしてあげることが長持ちの秘訣ですので、ワックスかけの他、フロアコーティングを最初に施すのもオススメです。
バランスが良くオールマイティな挽板
無垢材のデザイン性は好きだけど、メンテナンスは苦手。という方や、床暖房がMUSTの方にお勧めしたいのが挽板(ひきいた、と読みます)のフローリングです。挽板とは、表面に突板よりも厚みのある2〜3mmの材を使っているため、木目の奥行き感は無垢材にかなり近いです。また、最近人気の幅広のラインナップが充実しているのも嬉しいですね。広いLDKなどは、幅の広いフローリングでゆったりと仕上げると上質感が増します。
性質が安定しているので反りにくく、床暖房にも対応しています。水に弱いという点は無垢材と同じですが、ウレタンで仕上げてメンテナンス性を上げるのも良い選択だと思います。
これがシート?プリント技術に驚き!
最後はシートのフローリングです。シートなので水周りに使えるのが一番のメリット。ワックスがけも必要ありません。プリント技術の向上により、一見突板と見分けがつかないレベルに木目が再現されています。すごいですね。クッションフロアなどに比べると長持ちもするので、用途に合わせてセレクトすると良いと思います。
寝室はフローリングにこだわる必要なし
個人的には、お部屋の用途に合わせて、フローリングだけでなく、他の床材を組み合わせていただくのが一番だと考えています。寝室にはウールのカーペットがオススメです。フローリングは埃が舞い上がりやすく、足触りも硬めですが、カーペットは埃が舞い上がらず、ソフトな足触りですし、ウールなら調湿効果に優れているので夏はさらっと、冬は暖かいのが特徴です。
また、お布団を敷いて寝る方には絶対に畳をオススメします。畳も調湿効果があり、程よいクッション性が寝心地をよくしてくれますし、埃も舞い上がりにくいので、健康にも良い床材です。
カーペットも畳も自然素材を選んでいただくことで、質感・居心地の良さともに無垢のフローリングに負けない仕上がりになりますよ。本日も最後までお読みいただきありがとうございました。この記事を気に入っていただけましたら、ワンクリックで応援お願いします。