コーディネーターの日常

デジタル時代こそクイックパース

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こんにちは、インテリアコーディネーターの住吉です。今日はクイックパースの研修を受けてきました。クイックパースとは?正確さよりもスピーディにイメージを伝えることを重視し、数分〜数十分程度で仕上げるパースのことです。イマドキ、イメージを伝えるというとついついiPadで画像検索しがちですが、上手な人が素早くパースを描くなら、調べるよりも早いし伝わる!ということで、1日かけて学んできました。

私はインテリアコーディネーターになる前にスクールで2年間みっちりパースの練習をしているので、丁寧に描くパースは時間さえきちんと確保できればなんとかなる気はするのですが、フリーハンドで素早く描くとなると話は別!鉛筆一本で立体を表現するなんて、未知の世界でした。

まずは、立方体を描く練習から。2つの消失点と光源を意識して、左右対称かつ線の強弱で立体感を表現します。お題は3分で9個の立方体を描くこと。先生が添削してくれました。

デジタル時代こそクイックパース

左右のバランスや線を平行にしないのが難しい

続いて、お客様の漠然とした要望を元にイメージを膨らませて、どんなプランにするかを考える為に描くパース。LDKの横にカフェのようなリラックスするスペースが欲しい、というご要望でしたので、後ろのキッチンが視線に入らないように、窓に向かってラウンジチェア2脚を置き、テーブル、グリーン、スタンドライト、アートなどを描き込んでいきます。カーテンをどうするか、パースを描くと迷ってきて、もう少し考えたいな、というところで10分間の時間終了となりました。

デジタル時代こそクイックパース

左がBOSS、右がシビル、それぞれのラウンジチェアを組み合わせるプラン

最後はベッドルームの完成イメージを2点透視のクイックパースで表現するお題です。1点透視よりも2点透視の方が難易度が高いですが、空間のダイナミックさを伝えるにはとても有効。こちらは好きにデザインして良かったので、落ち着いたベッドルームになるよう、天井の一部を下げて建築化照明を入れ、ベッドの下にはラグを敷きました。これで25分、だったかな。

デジタル時代こそクイックパース

ベッドの柔らかさの表現が足りてないな〜

図面には窓の外に広いテラスがあるので、そういう建築的なつながりもパースで表現できると良かったと思います。良いパースは絵が上手であることはもちろんのこと、図面が読めて、プランの意図を汲み取りながら、納まりも意識して描く必要があります。まさにコーディネーターのスキルを総動員して描くものなので、諸先輩方が手描きパースにこだわっているのは、当然のことだなーと、今更ながらに思いました。

デジタル時代こそクイックパース

スクールで最後に描いた渾身のパース。もうこれだけのものは描けないと思う…

パースを描くのって楽しい!もっと早く上手に描けるようになるには、練習あるのみ、ということなので、今後は描いたらブログに載せることにします。パースのご感想なども、お問い合わせページからぜひ聞かせてください。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。この記事を気に入っていただけましたら、ワンクリックで応援お願いします。
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