こんにちは、インテリアコーディネーターの住吉です。先日、マルニ木工さんで開催されたセミナーに参加しました。インテリアコーディネーターの久保恵子さんとインテリアスタイリストの作原文子さんの対談、とても勉強になりました〜、から、考えたこと。
お二人を紹介します
久保さんは、雑誌モダンリビングの第一回「スタイリング・デザイン賞」を受賞されたコーディネーターさん。受賞作品は6年前の完工物件とのこと。大阪の積水ハウスさんでご活躍されているそうで、上品な大阪弁でお話されながらも、たまに突っ込む時の鋭さが魅力的な方でした。
作原さんは「エル・デコ」「カーサブルータス」などのインテリア誌のスタイリングも手がける売れっ子インテリアスタイリストさんです。去年、パナソニックの住宅照明カタログのスタイリングを手がけられた際に、関連セミナーでお話をされていたのを、お話を聞きながら思い出しました。見かけによらず(失礼!)とっても哲学的といいますか、広く深く考えてらっしゃる方だな、という印象をさらに強く感じました。
コーディネーターとスタイリスト、どう違う?
お二人の対談は、インテリアコーディネーターとインテリアスタイリストの違いについてのお話がメインでした。コーディネーターはその家に住む方がクライアントで、生活の場であるからにはデザイン性と機能性のバランスを考える必要があります。見た目のことだけでなく、住まい手の現在のライフスタイルやこれからの変化についても考えて、ご提案し、採用していただくという仕事です。
一方、スタイリストさんのクライアントは、雑誌なら編集者、ディスプレイならその店舗の経営者というように住まい手とは切り離された世界で、伝えたいことを表現する仕事なのだと感じました。作原さんは「この商品をたくさんの人に知ってもらいたいと思う」とも言っていました。より良く見せることで、伝える仕事です。
コーディネーターはスタイリングできるの?
二つの仕事の違いを、久保さんは「人の声を聞くのがコーディネーター、物の声を聞くのがスタイリスト」と、とても上手に表現されていました。そうなんです、随分違うんです。個人宅のインテリアコーディネーターの仕事は、お客様のお手持ちのものが入っていない状態で終わることが多いので、スタイリングをする機会は稀です。が、一般的な感覚だと、コーディネーターはスタイリングも上手で当たり前…と思いますよね。確かに、憧れのコーディネーターさんはみなさんスタイリングもお上手なのです!
インテリアコーディネーターという肩書きでも、モデルルームのお仕事をされている方はスタイリングもお仕事の一部です。私も、以前モデルハウスの仕事でスタイリングをする機会がありました。普段の仕事とは情報源が違うため、普段の2倍3倍とアンテナを張り巡らせ、空間の細部をイメージしながらものを選んでいくのは、とーっても難しかったです。
こちらが、その時に部分写真。本が大好きなので、ブックオフで大量の本を買い込み、汚れたカバーを外し、きれいに並べました。本のラインナップを見た関係者の方から「私と好みが一緒なのでぜひお会いしたかったんです!」と言われたことがあるのですが…ごめんなさい、本の中身は全く読んでおらず、カバーを外した時の装丁のデザインだけで並べています。と、真実をお話してがっかりさせちゃった。
というわけで、インテリアコーディネーターである私は、人の声を聞き、お客様に寄り添い、素敵なインテリアに囲まれて幸せな人生を送っていただけるように、今日も頑張ります。その上で、スタイリングも上手にならなければ〜。やりたいことがいっぱいです。
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