東京の個人向けインテリアコーディネーター | Class S interior design

実例:シンプルでエレガントな上質リラックス生活

こんにちは、インテリアコーディネーターの住吉さやかです。今日は2019年12月に完成したT様邸のプロジェクトをご紹介します。ちょっと(というか、かなり)時間が空いてしまったのは、ブログで紹介していないことをうっかり忘れていたから!自分が一番びっくりしています。

コンセプトは『Yuto-Relex Life』

T様邸の広々とした2階リビングはいつもすっきり片付いていて、3面から光と風が入る心地の良い空間でした。その空間の良さを生かし、ゆとりがあり、リラックスして毎日を送っていただきたいと思い、キレイを保ちやすく、上質感がありおもてなしにもふさわしいインテリアに一新しました。

家具・カーテン・照明を一新した他、LDKの壁天井の内装変更と照明計画の見直し、洗面台の交換を含む洗面室とトイレのリフォームも行いました。以下はプレゼンの様子です。

L字の空間全体をゆるやかに繋ぐ家具レイアウト

まずはレイアウトを変更しました。ダイニングの位置は変えず、リビングのソファの向きを180度回転して広く使えるようにしました。家具を少し移動することで、フォーマル感のある空間になります。リビングの横の少し奥まっている空間は、リビングと繋がりつつ適度に一人になれるパーソナルスペースとしました。

このレイアウトを実現させるためには、テレビの位置が重要でした。ダイニングからもリビングからもテレビを見たいというご要望を、左右に画面が動くタイプの壁掛けテレビをご提案することで解決しています。

シンプルでエレガントな家具を上質な素材でオーダーメイド

インテリアイメージを『シンプルエレガント』とし、白を基調に、すっきりしているけれどエレガントなフォルムの家具を選びました。長くご愛用いただけるよう、ダイニングチェアは水だけで汚れが落とせるアクアクリーンで別注し、椅子の高さもショールームで十分に検討していただきました。

ソファはハイバックをご希望だったので、重くならないように背もたれが動くタイプのものをご紹介しました。このタイプのソファはいろいろなメーカーから出ていて、背もたれの動かしやすさや座り心地などはメーカーによって異なります。T様にご紹介したHUKLAのソファは座面の硬さが選べるので、ショールームで座り比べていただきました。

ソファは本革です。上品なグレージュのレザーは、ご主人様がひと目ボレして即決となりました。奥様はメンテナンスのことを気にされていましたが、セミアニリン仕上げはレザーの良さとメンテナンス性のバランスの取れた仕上げなので、年2回ほど専用クリームで汚れ落としと保湿を行っていただければ大丈夫です。

家族から一番人気だというラウンジチェア+オットマンは上質なホテルのラウンジにあるようなエレガントなたたずまい。そこにカルテルのスツールをコーヒーテーブル代りに合わせて、アクセントにしています。照明器具にキラキラを多用しているので、それとリピートさせています。

シェードを馴染ませるストレートバランス

壁紙とカーテンも一新しています。カーテンはドットで浮かび上がる繊細な幾何学模様の生地を選んでいます。白に見える壁紙は、実は凹凸模様のあるクロスで、あえて一番目立たない奥の壁をアクセントクロスにしています。そうなんです、江戸小紋のように、一見無地なものをよく見ると柄になっている!というさりげなさが、オシャレなんです。

カーテンもシンプルとエレガントのバランスをとるように工夫しています。印象的なのは掃き出し窓のストレートバランスです。横長のモダンな窓にバランスをつけ、エレガントなスタイルを印象付けるだけでなく、出窓につけたローマンシェードと一体感を持たせるための工夫でもあります。

さらに、掃き出し窓はシアーカーテンではなく、ロールスクリーンをつけています。2階リビングは下からの視線は気になりませんが、日中の強い日差しを防ぐものが必要だったので、上げ下げが簡単なロールクスリーンにしました。バランスのおかげで器具も隠せるので、メカメカしい部分も気になりません。

窓装飾はカーテンの色柄を選ぶだけで無く、ライフスタイルや空間の特徴などを考慮し、ぴったりのアイテムをご提案しています。奥様には「ロールスクリーンにしたことで、バルコニーに置いたお花が眺められて嬉しい!」と喜んでいただきました。

キラキラ照明で空間に華を添える

照明はシンプルな家具やカーテン、内装に華を添えるように、キラキラ感のあるものをあちこちに散りばめています。食事をしたり、資料を読んだり書類を書いたりと多目的に使うダイニングテーブルの上には、調光調色のできるペンダントライトを下げ、シーンに合わせてお使いいただけるようにしました。キッチン側のカウンター上にも小ぶりのペンダントライトを下げています。

リビングは砂糖菓子のような美味しそうなシーリングライト。その奥のチェストの上には、壁際に置くことで存在感が増すランプを置き、さらにUSBで中充電して使うものを数点用意し、ダイニングテーブルやパーソナルチェアなど好きなところで使っていただけるようにしています。

意味のない装飾はちょっと苦手、という方にはデザイン性の高い照明器具がおすすめです!視界に入りやすい位置にペンダントライトを下げたり、フロアライトを置くことで、お部屋の雰囲気が変わります。

すっきりした空間に欠かせない収納家具

キッチンカウンターの下にはフルオーダーで収納を作りました。上部は引き出しで細かなものが入れられて、下は開き扉で中は可動棚になっています。収納するものに合わせて高さを変えられて便利です。

既存家具を入れれば簡単に収納スペースを作ることができますが、フルオーダーで作ると仕上がりが違います!さらに、、奥様の強いご希望で一部の扉の中にゴミ箱を入れられる仕様にしています。既製品にはない機能を希望される場合にもオーダー家具は最適です。

パーソナルスペースには既存の収納家具を置きました。オープンスペースであれば、これで十分です。この家具、右上にノートパソコン、左下にはプリンターが収納できるアイデア商品です。お部屋の雰囲気に合わないものは、隠す収納に入れておけばすっきり気持ち良く過ごせます。

アートでコンセントを隠す?

リフォーム時にコンセントの位置をいくつか移動させ、キッチンカウンターの上に電話機を置くことにしました。カウンター上にコンセントがあって一見便利なのですが、コードが丸見え!コード問題はなかなか手強い相手です。T様とはプロジェクト終盤にアートの相談をしていたところだったので、アートを飾ってコードを隠すご提案をしました。

お好きなアートをヒアリングし、ご予算内でいくつか候補をご案内してお選びいただいたアートを、完成祝いとして額装して納品させていただきました。アートの額装については、こちらの記事に詳しく書いています。

額装への愛を語ります
https://class-s.jp/i_love_framed/

記事の後半に額装のBefore・Afterを紹介しています

小物はお買い物同行でセレクト

クッションやテーブルランナー、テーブルクロス、インテリアグリーンなどはお買い物同行で奥様と一緒にデパートやインテリアショップを回って購入しました。欲しいものがあって、インテリアに合うかどうかのアドバイスが欲しい、という場合などに実施しています。

パウダールームに遊び心を

洗面室とトイレはシンプルエレガントから逸脱しない範囲で、柄を取り入れて遊び心を添えました。グリーンの植物柄はクリーンな可愛らしさがあります。左右と正面の壁紙はモールディングで上下に分け、下はメンテナンス性に優れたクロスにしています。

脱衣スペースのためのロールスクリーンはお嬢様のためのものなので、着替えているお嬢様が楽しめるように、あえて花柄を内側にして取り付けています。裏側は真っ白なので、それはそれですっきりしてうまく納まりました。

タオルかけやペーパーホルダーなど、壁紙交換と一緒に交換するとビス穴を気にする必要がないので安心です。

T様邸のリフォームは屋根の葺替えや外壁塗装、玄関ドアの交換、柄の塗り替えなど大規模なものだったので、ご依頼から完成まで半年以上がかかりました。奥様からレビューをいただきましたので、最後にご紹介いたします。

いつも笑顔で迎えてくださり、一度、完全に降りるべき駅を間違えて1時間以上打ち合わせに遅刻した時も、笑って許してくださって本当にありがとうございます。

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住吉さやか:インテリアコーディネーター、アートライフスタイリスト、Class S interior design 中の人。インテリアやアートについて普段の生活で感じたことや気付いたことや、インテリアコーディネート、メディア露出、セミナー講師など仕事について書いています。

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