こんにちは。アートのある暮らし4回目は、私が仕事で実際にアートを購入した経緯について書きます。今まで書いてきたインテリアアートの『いろは』は、購入してみてわかったことがほとんどで、探し始めた時は何の知識もなく、納期も迫り、予算も少ない!というかなり追い詰められた状況でした。(第一回アートのある空間、第二回アートの選び方・買い方、第三回アートの飾り方)
アートスタイリングサービスを利用
困り果てていた私を救ってくれたのは『アートのある暮らし協会』代表理事の枝澤さんでした。アートのある暮らし協会は、誰もがアートを身近に楽しめるようにと、専門家の育成や各種講座、セミナーなどを行っている協会です。アート探しで困っている時に、たまたまインテリア産業協会のメールマガジンでアートライフスタイリスト入門講座の存在を知り「少しでも参考になれば…」と藁にもすがる思いで受講しました。
講座終了後にセミナー講師の枝澤さんに悩みを相談したところ、アートを購入したい人にカウンセリングを行い、おすすめのアートを提案していただけるサービスがあるとのことで、快くご協力いただけることになりました。※会員以外は有料のサービスです。
こんな展開を予想していなかったので、そのご好意に感動しつつも、ちゃっかり図面もパースもエレメントサンプルも全て持参していた私。それらを使ってその場でイメージや予算を伝え、作品をご提案いただきました。画像や写真を見せていただきながら、4名ほどの作家さんの作品を選び、後日ビューイングをセッティングしていただきました。
アートはコンセプトで選ぶ
ビューイング当日、写真で選んだ作品がずらっと並んだ部屋に通されました。いよいよ、購入です。今回の仕事はお客様の家ではなくモデルハウスなので、選ぶのは自分。ただしクライアントは上司や先輩の方々という、普段とは違う種類のプレッシャーです。
セレクトしていただいたのは若手の作家さんの作品たち。まずは実物を確認し、気に入った二人の作家さんに絞りました。そのお二人の作品は小さいものだったので、2〜3点を組み合わせて飾るという方針を決定。そして、飾る壁が白い壁紙ではなく、木の風合いの強い壁だったので、その色に負けないもので、家全体のカラーと違和感なくつながるものを、という形で検討を進めました。
それでも最終決定をするには何か足りない、本当にこれで良いのか確信が持てない、と思い悩んでいた時に、同席してくれていた枝澤さんの「木漏れ日のようね」という一言で中島麦さんの作品に決めました。
モデルハウスのテーマは上質な木質感を伝えることで、そのテーマに沿ってインテリアは『また訪れたくなる家 welcom to my home 』をコンセプトにしていました。木漏れ日アートは、人々が集まりくつろぐ大きな木の下を連想させる、この家にぴったりのアートだと直感し、無事購入を決めることができました。
アートのお値段 How much?
さて、この3点アートはおいくらだったと思いますか?正解は『6万円』です。答えを決めたらカッコの中を選択して正解をみてください。私の感想は「安い!」でした。なぜなら、アートの選び方・買い方に書いた通り、アートポスターでも額装だけで2万円以上しますし、モデルハウスで採用した輸入ファブリックのクッションは1つ2万円以上するんです。それを考えたら、アートも普通に買えるじゃないか!と叫びたくなりました。
もちろん、大きなものはその分価格も上がりますし、人気の作家さんの作品であれば、この価格では買えないでしょう。…ということは、アートには買った後に値上がりするかもしれない、という楽しみもありますね。
カジュアルなものはショップで購入
スタイリングサービスを利用してアートの購入を経験した私は、少しだけ自信がついたのと、価格調査がしたかったので今度はショップに行ってみることにしました。探しているのは同じモデルハウスの2階にあるファミリー共有のワークスペースに飾るかわいい絵です。
通りすがりに見つけた国際フォーラム1階のアートショップに入ると、版画タイプの小さなアートをちょっとおしゃれに額装しているものがたくさん揃っていました。この額装がポイントです。額装は、オーダーすると納期1週間、価格も2万円はかかりますし、額によって絵のイメージも大きく変わるので慎重に選ばなければいけません。今回はイメージ通りの額に入って何と1点5千円!すごーい。安さに興奮しつつも、カジュアルすぎないものを慎重に吟味して、ライオンのかわいらしい絵と、サッカーをモチーフにしたものを選んで購入しました。
いかがでしたか?今回は有料のアートスタイリングサービスを利用したので、誰にでもおすすめという方法ではありませんが、困ったら相談できるプロがいるというのは心強いですね。インテリアコーディネーターも同じような価値を提供しているんだな、と、サービスを受ける立場を経験して改めて実感することもできました。
また、今回の私のように、いますぐイメージ通りのアートがどうしても必要、という局面はそれほど多くないと思うので、その場合は探すプロセスも楽しみながら、アートとの距離を縮めていただくと、出会った時の喜びも違ってくると思います。このブログが、アートを身近に感じるきっかけの一つになれば幸いです。
次回は、私が仕事とは別にプライベートで購入したアートについて書きますね。本日も最後までお読みいただきありがとうございました。この記事を気に入っていただけましたら、ワンクリックで応援お願いします。