こんにちは、インテリアコーディネーターの住吉さやかです。最初にお断りさせてください、今日のブログは内容と写真がリンクしておりません。写真は三島のクレマチスの丘にある『ヴァンジ彫刻庭園美術館』で撮影したものです。今回のブログではご紹介できませんが、写真だけでもご覧いただきたいと思って載せています。
ここからが本題です。前回のブログに書いた三島の邸宅サロンへは、アートライフスタイリスト の中西やえかさんの『こどもの感性を広げるアートのある暮らしの楽しみ方』セミナーを受講するために行っていました。
私も同じアートライススタイリストなのですが、やんちゃな男の子を2人育てていて、かつ自己啓発に余念のない中西さんのセミナーは、データとご自身の体験の両方が存分に盛り込まれたとてもためになるセミナーでした!お子さんに詰め込み教育だけじゃ何か違う、と感じている方にとってもおすすめです!ご興味ある方は下記中西さんのホームページをチェックしてみてください!
RA-CREA https://www.racrea.com/
自分の意見を堂々と言っちゃおう
さて、VTS(対話型鑑賞法)というアートの活用方法をご存知でしょうか。私は言葉だけ知っていて、中西さんのセミナーで初めて体験しました。アートを見て、感じたことを言葉で表現し、他の人の意見も聞いて自分との感じ方の違いを楽しむというもので、これがとっても面白かった。
ポイントは『正解はない』というところ。正解はないのでどんな意見もアリで、他の人の意見を聞いて「なるほど、そういう見方もあるのか!」と新しい発見を得られます。
これが、対象がアートではない状況で、正解がなく、他の人と一致しないリスクがある中で、自分の意見を言葉にしなければいけない…例えば会社の今後の経営方針だとか、チーム内の効率の良い業務分掌だとか、次回の女子会のお店をどこにするか、などだったら、あなたは堂々と自分の意見を言えますか?
私は比較的何も考えずに意見をいうタイプでして、そういう空気を読まない人がいると、空気を読むタイプの人は自分の意見を引っ込めるし、戦略家は遠回しに自分の意見に持って行こうと画策するし、なかなかみんなが平等に意見を言いながら、他の人の意見も聞くというのは難しいですよね。
対話をするだけでいいVTSと、結論を出さなければいけない日常のあれこれが全く同じだとは言えませんが、アート鑑賞を通じて、自分の意見を言う勇気や、自分と違う意見に耳を傾ける心のゆとりを養うことができるなんて、すごいと思いました!
正解がないから安心?不安?
ひと通り意見が出終わった後に「で、正解はなんですか?」と言う人がいました。正解はないのです。正解があったら「間違ってるかもしれない」と思って、やっぱり意見を言いにくくなる人がいるかもしれませんが、正解がないので安心して意見を言える。自分が正しくも間違ってもいない。それがVTSの最大の魅力だと感じました。
世の中も正解がないことばかりで、複雑で、移ろいやすく、混沌としています。その現代をしなやかに生き抜くには『何が正解か』を求めないことが重要なのではないでしょうか。だってその問いに答えはありません。
誰か偉い人なら正解を知っているだろう、と言うのも幻想ですね。知識としての正解をたくさん知っている人がいますが、未来のことは誰にもわからない。正解を求めて彷徨っても、そんなものは見つからない。それがリアル。
「色々な人の意見を聞き、たくさん考えて、今の自分が良いと思えることをする」くらいの感覚でいることが、これからますます大切になってくるようです。私もはやくその境地に至りたいです。
今日はだいぶ語ってしまったな〜。デザインは問題解決であり、アートは問題提起だ、という言葉もあるように、思いっきり問題提起されちゃったみたいです。長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。
アートにそんな効果があるの?アートって見るだけじゃないの?と、アートライフについて興味が湧いた方、もっと詳しく知りたい方は、来年1月中旬に開催するアートライフスタイリスト2級特別講座にご参加ください。アートライフを始めるための7つの基礎知識を丸1日でお伝えし、ギャラリーツアーもついたスペシャルプログラムを計画中です。詳細が決まり次第ブログで告知しますので、ぜひチェックしてください。そんなにしょっちゅうブログ見てないよ〜。という方は、Facebookをフォローいただくか、お問い合わせフォームからご連絡いただければメールにてご連絡いたしますので、ぜひご連絡ください。
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