夏休みアート旅行の最後は、ずっと行ってみたかったリゾートホテル『ベラビスタ スパ&マリーナ 尾道』に宿泊しました。というよりも、このホテルに泊まりたくて行き先を決めました!Casa BRUTUSでも度々取り上げられてるこのホテルを、インテリアコーディネータ的観点でご紹介します。
海、船、上質 = ブルークラシックモダン
まずは、インテリアイメージを探ってみたいと思います。エントランスを入ると、テラスまで続くブルーのタイルが目を引きます。そして壁のチーク材(っぽいけど違うような…勉強不足でごめんなさい)と折り上げ天井の柔らかいコーブ照明が、モダンな中にも重厚感のあるクラシックな印象を与えます。そこに船舶照明をつけているのが一番のポイント。ベラビスタはもともと、造船会社の迎賓館からスタートしているという歴史をふまえ、豪華客船をテーマにしていると思われます。
言葉にするなら、ブルークラシックモダン、かな。ブルーには海と船、二つの意味を込めています。ベラビスタは2015年の改装で今のインテリアになったようで、その時期からぐっと人気が上がってす。今、ホテルはサービスよりもデザインで選ばれる時代。トレンドを程よく取り入れつつ、ベラビスタらしいインテリアイメージが実現されている点も、高い評価のポイントと言えますね。
上品さは引き算の美学から生まれる
エントランスを抜けて外に出ると、ベラビスタを象徴する眺めが待っていました!ブルーのタイルが水盤に変わり、瀬戸内海へと続きます。普通のリゾートのような水平線ではなく、瀬戸内の島々が幾重にも重なる景色も素敵でしょ〜!あぁ、ここで海を眺めながら冷たい飲み物でも飲みたいわ、と思って振り返ると、ベージュでまとめられたテラスソファが待ち構えていました。リゾートだからと言ってラタンにせず、ここにはあえてブルーを入れないバランス感覚がとても上品で素晴らしい!
一番良い部屋か、一番安い部屋か
続いてお部屋の紹介です。ところで皆さんはホテルのお部屋を決めるマイルールをお持ちですか?私はそんなことを考えたこともなく、しかも旅行のプランニングは苦手なので、いつも夫にお任せしちゃってます。ところが、先輩IC曰く「せっかくだから一番気に入った部屋を選ぶようにしてるの。でもそうすると一番高い部屋になっちゃうのよね〜。」とのこと。先輩は仕事もプライベートもとってもこだわりのある人。旅行もお部屋指定でプランを立てるとはさすがです。
逆のルールを持っている人生の大先輩もいます。彼女は「その地域で一番良いホテルの一番安い部屋に泊まるの。パブリックスペースやサービスは、お部屋の高い安いに関係ないから合理的でしょ。」と教えてくれました。どちらもこだわりの人生を送ってきた人の言葉。私も早くマイルールを持てるくらい経験を積みたいな、と思いました。
さて、泊まったお部屋は『コンフォートラグジュアリー』というツインのお部屋。50平米もあって、間際のソファから海が眺められ、快適なお部屋でした。インテリア的にパウダールームには凝っていて、お部屋のさっぱりした感じとは対照的に、グレーのタイルとコントラストの高い照明計画がとってもラグジュアリー。
飽きさせないことは、やっぱり大切
リゾートホテルで楽しいのは、いろいろなエリアがあり、それぞれ違った刺激があることだと思います。ホテルに何泊もしてのんびり過ごしていると、だんだん飽きてくる…。ベラビスタで感じたインテリア目線の飽きさせない工夫は、海を眺める場所がたくさん用意されていること。座る家具や目線の高さが変わるだけでも、景色は違って見えます。
メインダイニングはプールサイドにあり、細長い作りなので全てのテーブルが特等席。大きなFIXガラスからプール越しの瀬戸内海が望めます。プールの下にはテラスがあり、こちらはインパクトのあるモザイクタイルと、それに負けないクッションたちが元気いっぱいに並んでいます。一段下がっているので海が近く、緑にも囲まれてレストランとは違った雰囲気を楽しめます。
ホテルの立地を上手に生かした建築と、それに調和したインテリア。さすが瀬戸内一番の人気リゾートホテルは計算し尽くされていました。写真はありませんが、露天風呂や岩盤浴もとても良く、大満足の1泊2日となりました。また素敵なホテルに泊まってレポートしたいと思います。本日も最後までお読みいただきありがとうございました。この記事を気に入っていただけましたら、ワンクリックで応援お願いします。