こんばんは。前回まで3回にわたってダイニングテーブルの大きさ、素材、仕上げなどについて考えてきました。(一生もののダイニングテーブルが欲しい【1】 【2】 【3】)素敵なダイニングテーブルを手に入れたら、他のアイテムにもこだわってみましょう。
照明はペンダントライト
ダイニングテーブルとワンセットで考えたいのが、照明器具です。ダイニングに最適なのは、なんと言ってもペンダントライト!ペンダントを下げると、テーブル面にあかりだまりが出来て、ほっとする空間に仕上がります。ペンダントはホコリがたまって嫌い、という方がたまにいらっしゃいますが、それは器具の取り付け高さが高すぎるからだと思います。最適なのは、テーブルから器具の一番下までが60〜80cm程度です。この高さなら簡単に手が届くので、テーブルを拭いたついでに器具をひと拭きでき、ホコリがたまりません。
ペンダントを複数下げるコーディネートも人気ですね。器具にもよりますが、テーブルの幅が180cmなら、小ぶりなもの3灯がバランス良く見えます。色や高さを変えるなどしてリズムを出せるのが、多灯吊りの面白さですね。
マンションなどで引掛シーリングの数や位置が変えられない場合も、ダクトレールをつけたり、わざとコードを見せて別の位置にペンダントを持ってきたりと、いかようにもなるので、ぜひ、ダイニングテーブルと一緒にペンダントライトを考えてみてください。
テーブルの上にはお花を
テーブルの上には、お花が最適です。普段から、あまり高さのないフラワーベースにお花を数輪生けておく、それだけでテーブルが不思議と散らかりません。インテリアに季節感を取り入れたい場合にも、お花は最適です。
逆に、調味料や文房具、リモコン類などあったらあったで便利なものも、ダイニングテーブルには置かない工夫をしてみましょう。調味料やカトラリー・ランチョンマットなどは、キッチンの出し入れしやすい位置にまとめてセットしておくと便利です。スペースの余裕があれば、ダイニングテーブルのすぐ近くにちょっとした収納スペースを設けると、いつもすっきり片付いた状態が保てます。
椅子は個人のお気に入りを揃える
ダイニングテーブルとダイニングチェアは、同じシリーズで揃えるケースが多いと思いますが、必須ではありません。椅子は、靴のようなものです。デザインが気に入っても座り心地が良くなければ愛用品にはなれませんし、私にとって座り心地の良い椅子が、あなたにも同じように心地よいとは限らないのです。ですので、椅子は家族がそれぞれ、気に入ったものを揃えるマイチェアの考え方が良いと思います。
やはりデザインは統一してすっきりさせたい!という方もいらっしゃると思います。その場合、同じデザインで幅が2種類あるチェアはいかがでしょうか?また、同シリーズのアームチェアとアームレスチェアを組み合わせるのもオススメです。
アームチェアを選ぶ際は、テーブルにすっきり納まるかどうかの確認も必須です。有名なハンス・ウェグナーのYチェアは、アームが当たってテーブルに収まらないのが唯一の難点だったりします。
いかがでしょうか?ダイニングテーブル周辺アイテムをいくつかご紹介しました。最後に、色のことをお伝えします。ダイニングテーブルを床の色に合わせた方が良いですか?という質問をよく受けますが、私は合わせなくて良いと考えています。床もテーブルも同じ色合いだと、そっけなくのっぺりとした印象になってしまいます。ダイニングテーブルは空間の主役ですので、トーンを変えて主張するくらいでちょうど良いと思います。合わせる場合も、あえて外す場合も、木部サンプルでしっかり色合いを確認することをオススメします。
一生もののダイニングテーブルシリーズは今回でおしまいです。本日も最後までお読みいただきありがとうございました。