東京の個人向けインテリアコーディネーター | Class S interior design

1日の始まりと終わりを、理想のドレッサールームで

こんにちは。ミラノサローネの季節がやってきました。私はミラノには行けませんが…facebookに大量のサローネレポートが流れてくるので、日本にいてもワクワクしてしまう期間です。さて、今年はエウロクチーナの年なので、キッチン・バスの展示も充実していることでしょう。最近では、高級キッチンメーカーのSieMatic(ジーマテック)のショールームが南青山にリニューアルオープンして話題ですね。こちらはまだ訪問できていないので、後日あたらめてお伝えするとして、今日は、洗面脱衣室を素敵なドレッサールームにするにはどうすれば良いか?を考えてみます。
 

ホテルのようなドレッサールームが欲しい

ドレッサールームがホテルのように美しかったら、人生変わりそう。そう思ってしまう女性は多いのではないでしょうか。なぜか? それは、一番生活感が出やすい部分だから、だと思います。生活感が出やすい場所が美しく整っている。それはとても贅沢な生活ですね。整っているためには、適切な場所に適切な収納が必要です。洗面化粧台の周りで必要なものには細々した物が多く、使用頻度も高いので、さっと取り出せてさっと片付けられたら、いつでもキレイをキープできます。

今回のブログを書くにあたり、先日ご紹介したhouzzでたくさんの実例を調べたのですが、収納が少なかったり、あっても使いにくそうなものがたくさんありました。顔や手を洗うだけであれば、収納も最低限で良いのかもしれませんが、今回は朝は顔を洗ってヘアメイクまででき、夜はお風呂上がりにゆっくり休憩しながらスキンケアができるような場所を想定しているので、たっぷりの収納はMUSTです。

お化粧が楽しくなるドレッサールーム www.houzz.jp/photos/47661101

 

ミラーと右側の壁が収納に。使い勝手は? www.houzz.jp/photos/53652767

 

あって欲しいもの、なくしたいもの

ドレッサールームに欲しいものは、なんと言ってもお気に入りの椅子です。椅子を置くためには、スペースが必要になりますので、広さが重要ですね。朝使うことも多い場所なので、自然光を取り込む窓も欲しいところです。そして、これは無精者の私ならではの要望かもしれませんが、ドライヤーをコンセントをさしたまま引き出しにしまえる収納があったら、どんなに便利だろう!といつも思っています。

なくしたいものの代表は洗濯機でしょうか。どんなに洗面台周りを作りこんでも、隣にどどーんと洗濯機が置いてあったのでは、ホテルライクにはなりません。扉をつけて見えなくしたり、部屋を分けてしまっても良いと思います。

椅子があるだけでくつろぎのスペースに https://www.houzz.jp/photos/24467669

 

こういうの嬉しい https://www.houzz.jp/photos/10607368

 

どんな時も心地よく

心地よさを考える時、私が大切に思うのは明るさ、音、温度です。明るさで重要なのは朝と夜の違い。ドレッサールームなので、朝の身支度時にメイクする時と、夜お風呂上りにスキンケアをする時では、心地よい明るさが異なるところがポイントです。メイクをする時はできるだけ自然光に近い状態が理想なので、照明器具で補う場合も演色性が良いものを選びたいですね。夜はリラックスできるように暗めの照明で、ろうそくの光のようにゆらぎがあるとさらに心地よく過ごせそうです。

温度も重要です。居室と同じように暑くも寒くもないのが理想。言い出したらきりがないですが、床暖房や全館空調なんかがあるといいな〜。脱衣室としての使用を考えても、ヒートショック予防の観点からも、ドレッサールームの温度にも気を配りたいですね。

正面からの光は顔の影を消してくれて最適 www.houzz.jp/photos/28004275

 

照明のNG例。ミラー下の照明だけでは顔がおばけみたいに映るので注意 www.houzz.jp/photos/47031528

 

プライベートなくつろぎの場ととらえる

ここまで理想のドレッサールームを考えてきて、これはとても贅沢な話だな、と改めて感じました。しかし、男性がプライベートな空間として書斎を作るように、女性には美しいドレッサールームを設ける。というのはいかがでしょうか?一日の始まりと終わりを過ごすドレッサールームで過ごす時間が、忙しい女性にゆとりを与えてくれるはずです。

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住吉さやか:インテリアコーディネーター、アートライフスタイリスト、Class S interior design 中の人。インテリアやアートについて普段の生活で感じたことや気付いたことや、インテリアコーディネート、メディア露出、セミナー講師など仕事について書いています。

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