こんにちは、インテリアコーディネーターの住吉さやかです。今年の3月にご依頼をいただいた民泊『三元茶屋 House O』のお仕事が6月末に完成しました。3階建ての一軒家を一部改装し、旅館業を申請してオシャレで居心地の良い民泊へと変身させたO様。わたしは家具、照明、カーテン、額装、グリーン、一部の小物の選定とインテリア全般に幅広く関わらせていただきました。今日はコンセプトについてご紹介します。
オーナーのO様は大変ホスピタリティ意識の高い方で、通常なら真っ先にコストダウン対象にしてしまうベッドマットレスにこだわり、一流メーカーのものを採用したり、カーテンは遮光を指定されたりと、ゲストの方に心地よく過ごしてもらいたいという気持ちがとても感じられました。
そこで『ようこそ、まだ見ぬ友よ』というコンセプトを提案し、ゲストの方を友人のように迎えてくれる場所として、プランニングしていきました。渋谷に近い三元茶屋という立地から感じる『アーバンアジアの雑踏感』、そして民泊ならではの『ホテルにはない親近感』、また、アートや写真集をたくさんお持ちの『オーナーの個性を感じる空間』という3つの柱を立て、インテリアイメージは『アーバンキッチュ」としました。
私のコーディネートでは、とにかくコンセプトを大切にしています。そして、お客様のご要望はもちろん、醸し出す雰囲気や喋り方、好きなもの、お人柄などを観察し、お客様を憑依させてプランを考えていくようにしています。ご提案のパースは手描きです。パースは得意じゃないのですが、やっぱり描くことでわかること(空間の特性や家具の関係性など)も多いので、このスタイルでやっています。
そして、完成したメインフロアの写真はこちら!
詳しいお話は、次回ご紹介するとして、まずはお客様からのコメントをご紹介させてください。Houzzへのレビューをいただいております。
低価格帯の庶民的な商品からカスタム(オーダメイド)のプロの分野まで、幅広い知識を活用してメリハリの効いたコーディネイトをしていただきました。なかでも、カスタムのカーテンやファブリックを活用した額装とクッションは、既製品にはないインパクトがあり、予想以上に部屋の雰囲気が凄く良くなり、個人的にとても気に入っております。
素人の私が口出しした部分もあり、インテリアの教科書通りにはいかなかったと思いますが、私としては自分の意見も組み上げてもらい、非常に満足感が高いです。およそ、3ケ月くらいのプロジェクトでしたが、最初の案に従って計画通り進めるというよりは、状況に応じて柔軟に軌道修正しながらゴールした感じです。住吉さんはこちらの状況を理解し、それらに柔軟に対応してくれてとても感謝しております。
全文はこちらでお読みいただけます。
https://www.houzz.jp/browseReviews/sayaka_sumiyoshi/class-s-interior-design
ありがたいお言葉の数々、何度読んでもニヤニヤしちゃいます。私も、オーナー様と二人三脚で作り上げた!と思えるとても楽しいお仕事でした。O様、ご依頼いただき誠にありがとうございました。