こんにちは。最近、水野学さんの『センスは知識からはじまる』を読み、インプットの大切さと歴史を知ることの重要性を再認識しました。インプットの量がアウトプットの質を高め、歴史の流れから導き出された答えは説得力を持つのは、コマーシャル界もインテリア界も同じ。インプットの重要性は多くの大先輩たちからアドバイスをもらっていますが、歴史については試験勉強程度にしか思っていなかったので、改めて考えてみました。
基本はやっぱりスタイル
インテリアの歴史といえば、スタイル(様式)です。ロココ様式や、アール・デコ様式など、パッと見ていつどこのインテリアなのかわかるのがスタイルです。しかし、今はエクレクティックが当たり前で『スタイルにこだわらない』ことが良しとされています。今更スタイルが必要なのでしょうか?
そこで思い当たるのが、私はエクレクティックが苦手、という事実でした。それもそもはず、私にはベースになるスタイルの知識が不足していたのです。ベースにあるスタイルを理解し、それを崩すことでこなれ感が出る。基本をマスターしなければ応用などできなかったのです。
スタイルについての情報は少ない
そこで、スタイルの知識を得ようと書店やamazonで調べてみましたが、なかなかこれといったものが見つけられません。聞くところによると、イギリスでは、インテリアを学ぶにはまずスタイルについてみっちりお勉強するそうです。スタイルを学ぶということは、国内外の政治、経済、美術、宗教、大衆文化などの歴史についても幅広く知っておく必要があります。家具やカーテン選ぶだけでそこまで必要ないでしょ、というのが日本人の感覚なのですが、この違いがインテリアコーディネーターの地位や収入の違いなのかも知れません…。
私のバイブル 名作椅子の由来図典
情報が少ないなりにも、私が家具の歴史とスタイルを学んだ本があります。『名作椅子の由来図典』はとってもオススメです。椅子(家具)を中心とした様式の変遷がよくわかります。また、近代有名デザイナーのプロフィールやコラムも充実していて、堅苦しくなく読み物としても楽しめます。
これに内装や窓装飾、もっと言えば間取りや設備のことも丸ごと説明しているようなものを探しているのですが、そういったまとめ方の本をまだ見つけられていません。できればフルカラーで、絵や写真がたくさん載ってるものを読みたいな〜。
増補改訂 名作椅子の由来図典
歴史の流れがひと目でわかる 年表 & 系統図付き
西川 栄明、 坂口 和歌子(著)この本を読めば、椅子の歴史の流れがすぐにわかる。薀蓄も満載!過去のどんな椅子からヒントを得て作られたかなどの経緯、エピソード、後世にどんな影響を及ぼしたか。デザイン、製作技術、素材、使われ方などの特徴は何か。なぜ、その椅子やデザイナーは人気があるのか。有名なのか。エポックメーキングなのか。各時代を代表する椅子を、約350点イラストで紹介。
ちょこっとスタイル研究 はじめます
情報が少ないなら、自分でまとめるしかないのでは?ブログを始めた頃からやりたいと思いながら、ハードルが高くて尻込みしていたスタイルについての情報収集を、ついに始めたいと思います。名前は、現在放送中のドラマに出てくる『ビューティー研究』から拝借し、ちょこっとをつけることで完璧じゃないよ〜の逃げ道を自ら作ってしまいました。のんびり、自分の興味のあるものからまとめていきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
センスは知識から始まる
水野 学(著)“センス”とは、特別な人に備わった才能ではない。それは、さまざまな知識を蓄積することにより「物事を最適化する能力」であり、誰もが等しく持っている。今、最も求められているスキルである“センス”を磨くために必要な手法を、話題のクリエイティブディレクターが説く!
次回から、ちょこっとスタイル研究を始めます。本日も最後までお読みいただきありがとうございました。この記事を気に入っていただけましたら、ワンクリックで応援お願いします。