こんにちは、インテリアコーディネーターの住吉です。なぜか、ブログ更新頻度が上がっています!今月のHouzzの記事は、在宅ワーク時の照明について書きました。
在宅勤務にメリハリがつく照明の使いかた
https://www.houzz.jp/ideabooks/135281800/list
インテリアの中で照明計画は、ちょっと特殊分野だと思いませんか?光が心身に与える影響は科学的エビデンスがあるし、明るを数値で計測できたりと、他のアイテムに比べて、理系要素が強めです。しかも、LEDになってこれまでの常識が通じなくなっているのに、そのことがあまり世の中に知られていないように思います。
なので、ブログの中では何度か照明について書いています。
いまさら聞けないLED照明 1/2
https://class-s.jp/led2/いまさら聞けないLED照明 2/2
https://class-s.jp/led2-2/メリットいっぱい!建築化照明
https://class-s.jp/indirect-lighting/
ハウスメーカー時代、照明計画はインテリアコーディネーターの役割だったので、かなりしっかり勉強しました!そしてわたしは白熱電球時代を知らないIC、デジタルネイティブならぬLEDネイティブなので、LEDのデメリットを気にしすぎる人に「これまでの常識にとらわれず、メリットを最大限に教授しましょう!」と、ついつい説明に熱が入ってしまいます。
と、言いつつも自宅は賃貸ということもあり、これまでは白熱球をLED電球に置き換える程度のことしかしていなかったのも事実です。LED電球交換で夫婦喧嘩した話はこちら。
必読!PH5をLED電球に交換する方法
https://class-s.jp/ph5/
※2017年の記事なので、すでに一部内容が古くなっています
今回、冒頭のHouzzの記事を書くにあたり、以前から気になっていた光色切り替えができるLEDランプを買って試してみたので、レビューをしたいと思います。光色を切り替える最大のメリットは、体内時計に合わせて太陽の光を再現することで、体をON・OFFしてあげられることです。朝日を浴びて目を覚ましたあとは、すっきり白い明かりで仕事をし、終わったらオレンジの明かりで食事をすることで、心も体も休まります。
これまで、家はOFFタイムだけを担っていたので、リラックスメインの照明計画で十分だったのですが、テレワークなどで家でONする必要も出てくると、光色切り替えは必須の機能になってくるはずです。
パナソニック
LDA9GKUDNW
LED電球 光色切替えタイプ(ダイニング向け) 9.0W(昼光色/電球色)
LED電球なので、手持ちの白熱球のE26サイズの器具ならなんでも使えます。一つの電球で、仕事や勉強に適した昼光色(色温度6200K)と、食事やリラックスタイムに適した電球色(2700K)をスイッチで切り替えられるというもの。便利!でも明るさは、昼光色時で60W相当、電球色時に至っては40W相当と結構暗めの表示(普段は100W相当を使用)なので、仕事をしているダイニングテーブルの上のペンダントライトに使うのは不安じゃない???
ということで、実際に買って照度計で明るさを測ってみました!夜、テーブル直下の一番明るいポイントを計測。
あかりの種類 | 目安の明るさ | 光束 | 計測した照度 |
① 普段使っているもの(電球色) | 100W相当 | 1520 lm | 700 Lx |
② LDA9GKUDNW(蛍光色) | 60W相当 | 810 lm | 400 Lx |
③ LDA9GKUDNW(電球色) | 40W相当 | 485 lm | 280 Lx |
光束は、ランプが発する光の量で、カタログなどに掲載されているので表に入れてみました。照度は実際にその場所がどのくらい明るいかを測定した数字で、同じランプでも、位置やお部屋の色によっても変化する繊細な数字です。だいたい目安の明るさや光束に比例して照度が下がっていますね。
この照度はどのくらいの明るさなの?というのも気になると思います。JISの照度基準と照らし合わせる方法もありますが、明るさの算出は実はとても難しいので、私はいつも照度計の表示を参考にしています。これまでは結構明るめで、仕事するにも十分な明るさだったようですが、光色切り替えランプは、どちらも1灯だけでは仕事用の明るさは確保できない数値でした。
実感としても、ちょっと明るさが足りない感じがしたので、ランプ1灯だけの場合は使えませんが、3灯吊りの場合であれば、快適に使えるはずです。その後我が家ではスタンドライトに入れて使っています。手元を照らすには十分な明るさで、快適な仕事環境になりました!
照明の難しいところは、明るければ良いというものではなく、真夜中のコンビニのように明るすぎる光は『光害』と言われるように、体内時計を狂わせたり、気が休まらなかったりします。今回ご紹介した光色切り替えや、調光の機能を使って、いつでも快適な明るさを追求してみてはいかがでしょうか?