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こんにちは、インテリアコーディネーターの住吉です。気づいたら約4ヶ月ぶりの更新です。今日は、先日行った『チームラボプラネッツ』の感想と、ゆる〜く、最近思っていることを書きたいと思います。
世界的に大人気のチームラボ
チームラボはご存知の方も多いと思いますが、改めてざっくり一言で紹介すると『デジタル技術を使って体験型のアートを生み出している集団』ってことになるかと思います。ツイッターのプロフィールには以下のように書かれています。
アートコレクティブ。2001年から活動を開始。集団的創造によって、アート、サイエンス、テクノロジー、そして自然界の交差点を模索している国際的な学際的集団。アーティスト、エンジニア、数学者など様々な分野のスペシャリストから構成されている。チームラボは、アートによって、自分と世界との関係と新たな認識を模索したいと思っている
チームラボさんは色々難しい言葉を並べがち、、、(ちょっと中二病的な人? ※個人の意見です)なのですが、説明を理解する必要がないくらいアウトプットが圧倒的!作品空間に入った瞬間に大人も子供も世界観に引き込まれてしまうはずです。それが逆に〈単なる映え空間〉に感じるとしたら、それも違うと言いたい。すごく深く考えて作られていて、その深い部分を説明されなくても感じられる作品、というのが私の捉え方です。
説明不要の良さと、説明して初めてわかる良さ
最近私は、チームラボの作品から感じたような〈説明不要の良さ〉を大切にしています。アート鑑賞に限らず、仕事をする時は例えばソファや椅子などのアイテム選びからコーディネート全体の考え方まで、「説明がなくても良いと感じてもらえるかどうか」を判断軸にしています。その反対側にあるのが〈説明を聞いて初めてわかる良さ〉だと思っていて、これもとても重要です。なので、バランスと順番を間違えないようにしたいな、と。
このことを意識したきっかけは、ソファを探しているクライアントにアドバイスを求められた時のこと。ライフスタイルや空間の制約などから絞り込み、最終的にハイブランドの定番ソファか、国内の小規模メーカーのソファか、の2択になりました。こういう時わたしは「答えはクライアントの中にある」と思っているので、色々と質問をします。すると、
ハイブランドのソファは座り心地(特殊な形状による他にない座り心地)が最高に良くて、特徴的な見た目も気に入っている様子でした。ただ、あまりにも有名で定番な商品であることが引っかかっていたようです。ブランドロゴが主張しすぎているバッグを持ち歩くのが気恥ずかしい心理に似ているのかな、と。ハイブランドだったので、価格にブランド料が乗っている感じもマイナスの印象のようでした。
一方の国内メーカーは、商品そのものよりも〈ものづくりの姿勢〉に共感している様子でした。特にこのソファが良い、ということでは無いけれど、全体を通して商品のクオリティが高く、デザインもシンプル、コスパも良い、、、えっ好き! という感じ。ブランドストーリーに共感して、購買意欲が刺激された経験は誰しもあると思います。
皆さんなら、どちらのソファを購入しますか?私は、ハイブランドの定番ソファをおすすめしました。
今回のクライアントが最初に一番重視していたのは〈デザイン〉と〈座り心地〉でした。ハイブランドのソファは、座り心地が満点に近かった。もし今、全く家具やブランドの知識がない状態で2つのソファを座り比べたら、クライアントはどちらを選ぶだろう?と考えたら、答えは明確です。
注)どちらをオススメするかは、クライアントが本当に求めているもの(価値観)は何なのか?によって変わります。また、ソファの座り心地の好みも人それぞれなので、今回のクライアントにはマッチしましたが、別のクライアントに一瞬で却下されたこともあります。万人にとっての正解は無いと思っています。
私はそのソファの製造工程を見学した事があり、技術的なこだわりを説明することもできたのですが、説明を聞かなくても座り心地を気に入ったのなら、それが〈説明不要の良さ〉だろうと思います。もちろん、最終確認時にソファのストーリーも伝えて、益々気に入って決定してもらいました。
右脳(感じる)→左脳(考える)
〈説明不要の良さ〉を強調しましたが、背景・ストーリーを知ることも重要です。特に社会的な取り組み(SDGs やメセナ活動)への興味関心を持つことは、意味があると思います。また〈説明不要の良さ〉を単なるビジュアル的なものとして捉えてもらいたくないとも思います。ここに書いている〈説明不要の良さ〉とは、左脳ではなく右脳で理解する良さ、という感じ、、、かな。もっと語彙力が欲しい。
と、ここでチームラボの話に戻ると、チームラボプラネッツでは会場内で9つの作品を体験できます。面白いな、と思ったのは、作品の解説パネルが作品を体験した後に置いてあったりすることです(先に読めるものもある)。何もわからずに体験して、後でコンセプトを知る。何も考えずにただ楽しんでもOKだし、「これはどういうコンセプトの作品なんだろう?」と考えながら体験して、解説パネルを読んで更に考察することも出来ます。せっかくなら、後者の鑑賞方法がおすすめです。
右脳(感じる)→左脳(考える)、という順で作品と向き合う体験は、日常での自分の意思決定や判断基準に影響を与える、と言ったら大げさでしょうか?個人的な感覚だと、右→左の順だと物事をシンプルに見て深く考えられるけれど、左→右の順だと、思考が邪魔をしてちゃんと見えてない上に、考えも浅くなりがちな気がします。すぐに左脳が働いて感じることが苦手な人や、感じるだけで考えない人は、まずはアート鑑賞を通じて、〈右脳(感じる)→左脳(考える)〉の楽しさを知ってもらえたら嬉しいです。その練習(?)にチームラボはかなりおすすめ!
チームラボプラネッツの楽しみ方
徒然なるままに書き綴ってしまったので、最後にチームラボプラネッツに行ってみたいと思ってもらえた方に、参考になりそうなことを書いておきます。ネタバレになるような作品の詳細は書きませんのでご安心を。
まず、チームラボプラネッツの説明は公式ページに以下のように書かれています。
超巨大な4つの作品空間と2つの庭園からなる「水に入るミュージアムと花と一体化する庭園 」
はだしとなって、身体ごと没入し、他者と共に世界と一体となる。
本当に、水に、入ります。なので、入り口で靴を脱いで裸足になるだけでなく、膝下くらいまで水に濡れます。ハーフパンツの貸し出しもありますが、夏だし、着替えが面倒って方は男女共にハーフパンツで行くことをオススメします。体験型なので、女性もパンツの方が動きやすいはず。スカートでも入れますが、ストッキング類は脱ぐ必要があるし、場所によっては床がミラーになっているので、結局ハーフパンツに履き替えることになるかも?
私は何も知らずにスカートで行きましたが、何の準備も無く行ったとしても、広いロッカールームがあって、着替えたり手荷物を保管する設備は十分に用意されていました。
チームラボの作品の特徴のひとつに、インタラクティブ要素があります。インタラクティブとは、双方向という意味で、チームラボの場合、鑑賞者のアクションが作品に反映される仕組みになっています。初期の作品は要素をタッチするなど、わかりやすいアクションでしたが、プラネッツではもう少しさりげない双方向性にチューニングされているな、と感じました。
どのような関わり方をするかは、作品によって異なります。触ったり動いたりするだけの場合もあるし、アプリを使って参加するものもあります。会場に入ってから準備しても良いですが(Free Wifiもある)、せっかくなら事前にアプリをダウンロードしていくことをオススメします。また、触る系のインタラクティブ作品は積極的に触って行きましょう!
体験型なので、小さい子供も楽しめるし、大人も童心に返った方が楽しめます。わたしはひとりで行ったので、ゆっくり自分のペースで体験できたのがとても良かったですが、途中、男性の3人のものすごく盛り上がってるグループと、私だけ、の空間では流石に気まずい感じでした。次は誰かと一緒に行こうと思います。
会場内は一方通行というか、順路を辿って進むようになっています。再入場は出来ないので注意してください。好きな作品は存分に味わって、写真も撮りまくって満喫してから次に進むことをオススメします。時間指定チケットですが、会場内にはいくらでも滞在出来ます。
teamLab Planets TOKYO
https://teamlabplanets.dmm.com/場所:東京都江東区豊洲6-1-16
会期:2018年7月7日 – 2023年末
チケット料金:18歳以上 3,200円/中学生・高校生 2,000円/4歳~12歳 1,000円/3歳以下 無料
今回のプラネッツで、チームラボの大型の作品は3回目の体験でした。どんどん進化しているから、毎回、大満足!規模の大きなアート鑑賞も久しぶりだったので、右脳がとっても活性化した気がします。今年は新潟の大地の芸術祭と瀬戸内芸術祭が同時開催されている年でもあるので、地方遠征もしたいな〜と思っています。
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