こんにちは、インテリアコーディネーターの住吉です。前回のヴィーナス記事、皆さんに読んでいただけて光栄です!今日もアートライフの話、センスのいいアートを選ぶには具体的にどうすればよいかについて書きます。
私がまだアートに詳しくない頃、アートはインテリアに『合わせて』選ぶのが良いと信じていました。例えば、アクセントカラーがブルーの部屋にはブルーの入ったアート、モダンなインテリアならモノクロ写真、クラシックなお部屋なら油彩の重厚感のある絵、というように。もちろん、そうすることでお部屋全体がまとまって、居心地がよくなるし、間違いではありません。でも、なんというか、それではアートが脇役扱いなんです。
主役を抜擢してインテリアにメリハリをつける
ファッションを選ぶ時、ワンピースを主役にすることもあれば、お気に入りのバッグや、靴、スカーフなどの小物を主役に全体をコーディネートすることもありますよね。インテリアでも『何を主役にするか』を考えてメリハリをつけると成功します。
何をインテリアの主役にするかは、人それぞれ。カーテンを主役にする人、ソファを主役にする人、テレビを主役にする人もいるかもしれません。主役にはインパクトが重要です!アートをインテリアの主役にするなら、あえてインテリアと対比させるのが上級テクニックです。
アートとインテリアを対比させる
アートとインテリアを対比させるにはまず、それぞれのイメージを言葉にしてみたり、テイストを掴むとやりやすくなります。例えば『優しい、ナチュラル、自然、さわやか、明るい』などのイメージと対比するのは、『かっこいい、男前、モダン、重厚感、暗い』などが思いつくでしょう。
アートもインテリアも複数のイメージを持っているので、何か一つに対比させつつ、共通項もあるとうまくいきます。例えば、シンプルでモダンなインテリアの主役になるアートは『カラフル』な作品にするけれども抽象画を選ぶ、『具象画』にする場合は色数を抑えるなど、方法は一つではありません。
アートだけが浮かない?
対比させつつ共通項も持たせると、失敗なくアートを主役にできます。でも、気に入ったアートが今の部屋と全く共通点がない、という場合もありますよね。それでも大丈夫!アートとインテリアをつなぐ便利なアイテム、それが『額縁』です。
『髪は顔の額縁』という表現があるように、アートにとっての額縁はとても重要なアイテムです。同じ顔でも巻き髪にすればエレガントに、キュッと束ねてポニーテールにすれば元気でさわやか、ベリーショートならクール、などイメージを大きく左右するように、額縁を変えることでアートのイメージを操作できるのです。
重厚感のあるお部屋にポップな現代アートを飾るなら、あえて装飾性のある額に入れてみることで、お部屋と緩やかにつながってくれます。また、額縁の大きさを変えることでアートのまわりに空間を作ることができるので、空間をたっぷりとることでインテリアとアートに適切な間が生まれます。
最初にご紹介したブルーの大きなアートのある空間、よく見ると家具はエレガントなフォルムで、絨毯やソファの貼地も柔らかいもの、天井にはシャンデリアがあります。そこに抽象画を規格外の大きさで入れることで、モダンな要素をプラスしている。この計算がインテリアもアートもセンス良く見せているのです。
アートでつくるオリジナル空間
インテリアコーディネーターである私がアートライフを全力でオススメしているのは、アートの力を借りることで簡単にオリジナルの空間が作れるから。自分らしい空間を作るのは、実は大変です。雑誌で見かける素敵なインテリアを真似しようとしても、たいてい簡単に手に入らないものばかり。
でも、シンプルな空間にお気に入りのアートを一つ飾るだけで、住む人の個性を感じるオリジナルの空間になります。お気に入りのアートに出会うまでに少し時間はかかるかもしれませんが、飾るのは簡単、お手入れも大した手間はかかりません。DIYなんて面倒でできない人、グリーンをすぐに枯らしてしまう人、お花を飾っても見る時間が少なすぎてもったいないと感じている人…つまり、現代の忙しい我々にぴったりなのがアートなのです。
そんなアートのある暮らしを始めるための基礎知識を1日で学べるのが『アートライフスタイリスト2級特別講座』です。この講座では、自分の力でアートを探して買って、飾るための知識や、アートの選び方、アートをもっと深く鑑賞するためのコツからアートにかかる保険や税金まで、幅広くお伝えします。2019年のスタートに、アートライフを学んでみませんか?
アートライフスタイリストについてもっと知りたい方、講座のご質問、お申し込みなどございましたら、下記からお問合せください。本日も最後までお読みいただきありがとうございました。この記事を気に入っていただけましたら、ワンクリックで応援お願いします。