こんにちは。最近、冷蔵庫を買い換えました。知らない間に冷蔵庫がずいぶん進化していたことと、ダーク系のカラーリングの充実っぷりに驚きました。今日は、その時に考えた家電とインテリアの関係について書きます。去年の12月に書いた家電の進化をリサーチからもう一歩踏み込みたいと思います。
白物家電は日本の住宅事情にぴったりだった
白物家電とは、冷蔵庫・洗濯機・炊飯器・エアコン・電子レンジなど、生活を助けてくれる家電を指します。発売当初は白いものが多かったため、こう呼ばれていました。家電を目立たせないことを考えた時、住宅の白い壁に溶け込む白い家電が生まれたのは当然の流れだったと思います。今はダーク系の選択肢が増えているため、白い家電を「古臭い」と感じる人もいるようですが…ちょっと待ってください!家電の色を家電の色だけで選んではダメですよ〜。
家電は目立たせないのがイチバンと心得よ
家電とインテリアの関係を考えた時、家電に合わせてインテリアを作り込みたい、という人は少ないはずです。優先すべきはインテリア!できるだけ家電を目立たせないように、インテリアに溶け込ませることが重要です。実際、宣伝に使うような室内写真は家電を移動させたり、それが難しい場合はフォトショップで消していたりします。目立たない方が美しいというのが原則です。
家具調テレビが目指していたもの
私はリアルタイムに経験していませんが、昭和40年代には「家具調テレビ」ブームが起ったそうです。これは、今まで天然素材しかなかったお茶の間に、急にプラスチックでできたメカメカしいものが置かれることへの違和感を少しでも軽減し、インテリアと調和させたいと思ったからに違いありません。今も木目調の家電がたくさんありますよね。いつの時代も、家電には置かれる空間に調和するデザインが求められているのです。
お部屋のトーンに合わせれば失敗なし
実際に家電を買う際は、その家電が置かれるお部屋のトーンに合う色を選ぶと失敗がありません。トーンというのは色のイメージのことで、少し専門的に言うと明度と彩度が近い色を集めてグループ化したものです。ですので、色が違っていても、明るさや鮮やかさが近ければ良いのです。
例えば、床のフローリングが明るい色で壁も白、キッチンも白で清潔感のある空間に置く冷蔵庫は、白が一番です。しかし、フローリングもダイニングテーブルもキッチンの面材もウォルナット色という場合はダークブラウンがおすすめ。家具や建具に黒いスチールのアクセントを効かせているようなインテリアであれば、ブラックが似合います。そして、グレイッシュなニュートラルカラーの濃淡で都会的にまとめた空間であれば、グレーだけでなくくすんだピンクやゴールド系も馴染みます。悩む場合は、メーカーのカタログ写真を見て、自分の家のインテリアに近いものを探してみても良いでしょう。
色数は極力少なく。お気に入りはアクセントカラーに
例えばキッチンのカップボードの上などに家電が並ぶ場合、トーンを合わせるだけでなく色も揃えて色数は極力減らしたほうがすっきりします。そういう観点からも、白い家電であれば必ず色も揃うのでおすすめですが、最近は素材感や経年変化に敏感な方も多く、「白はすぐに黄ばむし安っぽい」というご意見をよくお伺いします。確かに、白は汚れが経年変化が目立ちやすく、きれいな状態をキープするのが難しいですよね。その場合は、お気に入りの家電にアクセントカラーとして強めの色を入れてみてはいかがでしょうか?アクセントに目が行くので、他のアラが目立ちにくいという効果も期待できます。
いかがでしたか?インテリアに合わせて家電を選べば、お部屋の統一感がぐっと高まります。家電はなかなか買い換えないものなので、今のインテリアの好みだけでなく、今後のことも考えて慎重に選ぶことをおすすめします。ちなみに私が買った冷蔵庫は白です。メーカーのおすすめカラーはブラウンでしたが、ナチュラルでシンプルなインテリアが好きなのと、以前のものよりも大きい冷蔵庫は圧迫感が気になったので、ダークカラーは合わないよ〜と、夫を説得して決まりました。一度にたくさん買いだめしても余裕の大きさも、とっても気に入っています。
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