こんにちは、インテリアコーディネーターの住吉です。今日はアートライフスタイリストとして7月末に行ったワークショップのご報告をしたいと思います。
アートライフスタイリストって?
アートライフスタイリストというのは『誰もがアートを身近に楽しむ豊かなニッポンへ』という理念を掲げ、アートのある暮らし=アートライフの普及事業を行い、誰でも気軽にアートを購入し、暮らしの中で楽しむことができる社会を目指している『一般社団法人アートのある暮らし協会』が認定している日本初・アートライフの民間資格です。
私はその第4期生として、『額装』をコンテンツにしてアートを身近に感じてもらえる活動を始めました。このブログでも、購入したアートを額装して飾るまでをレポートしています。
アートのある暮らし<5>アートを額装しよう
アートのある暮らし<6>アートに思いを込める
アートのある暮らし<7>アートを上手に飾ろう
額装って面白い、楽しい
私が『額装』に注目している理由は2つあります。一つ目は、アートとインテリアを繋ぐのが額縁だから。アートと額縁の相性なら、額装屋さんでアドバイスしてくれますが、そこをさらに一歩踏み込んで、アートをインテリアの一部にする為の額縁選びを、インテリアコーディネーターの視点からアドバイスする人がいてもいいのかな、と。
もう一つは、額装することで作品の格が上がる効果を利用して、なんでもアートにしちゃおう!というものです。私が写真の教室に通っていた時、最後にギャラリーで卒業展示をすることになり、自分の写真を初めてちゃんと額装したとき、少しだけ「私の写真ってかっこいいな」と思えたのです。これ、完全に額装効果。
同じように、写真や、落書きのイラストや、雑誌の切り抜きでもプレゼントの包装紙でもなんでも、額装したらアートなります、ほんとに。お客様に「この壁はぜひアートを飾ってください」と言うと「飾るようなアートを持っていないので…」と返されることもあるのですが、そう思っている人にこそ、額装の効果を知ってもらいたいです!
額装DIYワークショップを開催
その額装やアートのある暮らしの思いに共感していただいたRoom375の代表福島さんの後押しをいただき、2018年7月28日(土)に世田谷区上用賀にあるRoom375にて《額装DIYワークショップ『お気に入りの一枚を飾ろう』》を開催できました。当日はなんと台風上陸が心配されており、ワークショップ中にどんどん雨が強くなる悪天候でしたが、なんとか第一回を無事終えられました。
参加者の皆様に、額装したいもの(A4までの厚みのないもの)をお持ちいただき、ご自身で額装してもらうワークショップです。まずはスライドで①額装の役割や効果 ②4つのインテリアイメージとそれぞれに合う額縁デザイン ③マットの効果 を解説し、その後は実際にお持ちいただいた『お気に入りの一枚』を額装しました。
まずは額装するものを決めます。今回、福島さんの描いたパースをサンプルに使わせていただきました。写真やお子さんの描いた絵など、厚みのないものは額装DIYに向いています。額装せずに飾ろうとすると、押しピンで止めたりセロテープで貼ったり…それではアートとは呼べません><
フレームとマットを選びます。今回は、木調のシンプルなフレームとし、トレンドのグレージュのマット(中央)にすることで、ナチュラルになりすぎすかっこいい仕上がりを目指します。
マットの開口部のサイズを計算し、専用のカッターで切ります。作業的にはここが一番難しい!マットは上下左右のボリュームを合わせるのがオーソドックスな方法ですが、上下のボリュームを変えてみても面白いです。
マットに作品を固定します。この時に使うのは中性テープ。作品を保護する為、セロテープなどは避けてください。で、作品が薄い、張りがない場合は、このテープで固定する時になるべく余白を切り落とし、しっかりと固定すると仕上がりがよくなります。
完成です!※写真は写り込みを避ける為アクリル板を外して写真を撮っています。いかがでしょう?とっても素敵なアートになりましたよね〜。ワークショップでは座学も含めて順調に進めばここまで2時間ですが、実際はマットカッターの数が少なく、待ち時間が多くなってしまって全部で3時間程度かかりました。
額装DIYの作品をご紹介します
お気に入りの作家さんの銅版画をお持ちいただきました。ご家族に「暗い」と不人気で飾れない、ということでしたので、アンティークな風合いのゴールドの額縁に優しいベージュのマットをたっぷり使って額装してもらいました。小さな絵は、大きな額に入れるとかなり雰囲気が変わって面白いです。
こちらは、お母様が残してくれた思い出のノートの1ページを額装したものです。ナチュラルな木調のフレームとブラックのマットのコンビネーションがオリジナリティを一層増しています。また、変色した紙は白いマットだとその黄ばみが悪目立ちしてしまうので、マットに色を入れて中和すると気になりません。
こちらはお子さんの落書きをアートにしたもの。お部屋のインテリアは白ベースでシンプルがお好きとのことでしたので、お子様の絵がポップに目立ちすぎないよう、クールに仕上げています。白いフレームに白いマットだと安っぽくなってしまう可能性もあるので、グレージュはとても使い勝手の良いカラーですね。
額装DIYの楽しさ、すこーしでも感じていただけたら嬉しいです。少人数で開催できますので、ご希望があればお問い合わせページからご連絡ください。
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